まず、これはヤバいです。
まともに当たらないです。地を這うような低く右に曲がっていくだけの弾道しか出ない。即死です。
掴まるなんて要素は皆無です。
スイングキャディ4で計測するとか以前の問題でした・・・。
リリースはアイアンと同じく1994年と記憶しています。
PING初のメタルウッド。前作のZINGまではパーシモンや合板と呼ばれる材質及び製法のものでした。
今でこそ曲がらないドライバーの代表=PING、みたいな位置づけではありますが、本作はその元祖となる金属製記念碑的モデルと言えましょう。
長さ:44インチ(ヒールエンド法)
重さ:349g
ロフト角:表示なし。 見た目には8°くらいにしか見えない
以下、ゴルフクラシック誌の重心ハンドブックによる
ヘッド体積:177.5cc
ヘッド重量:196g
ライ角:54.5°
フェース角:1.8°
フェースプログレッション値:1.4mm
重心距離:38.0mm
重心深度:25.5mm
何もない風貌。
以下、ゴルフクラシック誌の重心ハンドブックによる
重心高:20.5mm
重心高2:14.5mm
重心角:19.5°
G425との比較。
これがドライバーの進化です。
ALDILA製のオリジナルカーボンシャフト。
計測値からすれば単純なシャフト重量は・・・
349g-196g-50g=103g!?
正確なグリップ重量もわからないし、誤差もあるけども100gの重量級シャフト!!!
これでまともな弾道を生み出せってのも土台無理な話です。
ですが、当時のUSPGAツアーでは契約プロのジェフ・マガート選手が使用していた旨の記事を読んだことがあります。
装着シャフトが不明なので単純比較はできませんが。
しかし、米国のアマチュアゴルファーはこれしか選択肢がなければ使用を余儀なくされていたということですよね。
今の自分の打ち方では全く歯が立たなく、腕力でシバキ上げる方法でないとボールが上がらない気がします。
と、同時に現代のシャフトの進化を確実に感じる事ができたのは大きな収穫でした。
全くまともに前に進まなかったのは間違いなくこのシャフトに拠るものと考えます。
ヘッドはシャフトを交換すればまた違う結果になる可能性はあります(あえてやる必要はないですが)。
なんとなくロングショットの結果がよろしくないプレーヤーはシャフトスペックを見直せば大なり小なりの改善がみられるかもしれませんね。。