少し前まではマニアックなアイアンシャフトと認識されていましたが、数年前にトゥルーテンパー社のラインナップに加わってからは日本のツアーでの使用者が確実に増えている印象です。
そんななか、タイで行われているLPGAツアーに出場中の渋野選手がスチールファイバーシャフトに差し替え、今期の初戦に臨んでいるようです。
メディアのインフォによると新しく師事をしているコーチの進言、ということでしたが、ツアープロにとってはアイアンはなかなか替えづらいセクションであるはずなのに変更してきたということはその性能を感じてのことか、はたまたコーチの影響が大きいのか。
自分は2015年から使用をしておりますが、この存在を知ったのは2013年頃でした(似たようなものが2000年リリースのクリーブランドのTA900ウエッジに装着されてたよな、という記憶もありました)。
ブリジストン契約のマット・クーチャー選手とブラント・スネデカー選手が使用を開始した旨をゴルフスタイル誌の記事で確認。ですが、アメリカでの展開なので情報もなければ手に取れるところもない状況でしたが、2014年にCOOLCLUBS東京(本社はアリゾナ州スコッツデール)へ従事することとなり取り扱っていたことから初めて打つ機会を得ました。
この頃は日本シャフトのNSプロGH1050を挿していましたが自分にとっては明らかに違いがわかるほどで、性能云々というよりもその”感触”に感動を覚えました。
現在手元にあったi95cwたち。
イニシャルセットはCOOLCLUBS本社の社長から譲ってもらい、その後は安価で出ているものを買い足していきました。
この他にもシャフト単体が数本と、近い将来に使う予定でi80cwも既に取得済み。
今では中古では入手困難ですが、数年前は誰も見向きもしなかったので安価でポツポツと出ていたのを拾い集めてました。
フレックスはR。70g台からのラインナップですが、どの重量帯もかなり歯応えありなのでRが適正スペック。
フレックスSは相当キツイです。
SSTピュア社の初期のラベル。
簡単に言うと、シャフトは完全な円形ではないということで、機械でそのわずかな歪みを割り出して装着する向きを適正位置にするというピュアリングという考え方。USPGAツアーには施している選手がたくさんいます。
おまけ:現在のラベルでしょうか。上記のバンド式だといかんせん剝がれやすくて厄介ではありましたので最小化されたんですね。
自分は現在も継続使用中で、今後も替えるだろう予定はありません。というほど惚れ込んでおります。
もちろん全員に合うことではありませんが、現在ではJLPGAツアーまで広がりを見せていて使用者がじわじわと増えているのは個人的に嬉しいです。
なお、この手の類いって一般的にはすごいどうでもいい話なんですが、知らぬうちに熱を帯びてしまいました。
<渋野選手の今大会のセッティング> ※GDOさんより引用(練習日の撮影にて15本あるそうです。)
ドライバー:ピン G430 LST(10.5度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD CQ(重さ50g台、硬さS、長さ44.75インチ)
フェアウェイウッド:ピン G430 LST(3番15度)、ピン G430 MAX (5番18度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD CQ(5S/3番、6S/5番)
ユーティリティ:キャロウェイ ROGUE ST MAX FAST(4、5、6番)
シャフト:トゥルーテンパー スチールファイバー i70 cw(R)
アイアン:ピン i230(6~W) シャフト:トゥルーテンパー スチールファイバー i95 cw(R)
ウェッジ:ピン GLIDE 3.0 ウェッジ SS (50、54、58度) シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド 95(S200)
パター:ピン 2023 ANSER 2D
ボール:タイトリスト プロV1x