中国におもしろいトウモロコシがあります
味と食感が、まるで糯米(もちごめ)のようなのです
皮を剥かずにそのまま蒸して食べると、もちもちとしてとてもおいしいのです
私はこのトウモロコシを中国の友人に教えてもらいました
あまりにおいしいので種を少し分けてもらい、うちの庭にも蒔いてみました
すると東京でも問題なく育ったので、今年の夏は50~60本を収穫してみんなで食べました
いやあ、実においしかったなあ
そのトウモロコシには真っ白、黄色、紫色のブチの入ったものなど、見た目の違いで4種類くらいがあり、色ごとに味も少しずつ違っていました
中国では一般的なものだと思いますが、日本で売っているのは見たことがありません
最近は生食もできるトウモロコシが出回っていますが、もちろんそれとはまったく違うものです
ちなみにトウモロコシの種というのは、トウモロコシの実そのもののことです
昔の農家はトウモロコシを少量、来年蒔く分として取っておいたものでした
ただ最近の農作物は一代限りのF1品種が多いので、現在の農家は種を毎年買っているはずです
今は農業の経済がそうなっているのですね
この中国のトウモロコシもおそらくはF1品種だと思われるので、収穫したトウモロコシの実をそのまま蒔いても芽は出ないでしょう
しかしそこは抜かりなく、中国の友人から分けてもらった種を少し残してありますから、また来年蒔いて楽しみたいと思います
そうそう、種は北海道と九州の知人にも送りました
日本のトウモロコシとはまったく違うので、少量を作って道の駅などで売ればおもしろいのではないかと思って
もしいつかどこかで糯米のようなトウモロコシに出合ったとしたら、文字通り「私が蒔いた種」かもしれませんよ