今から20年前、いや30年近く前になるかも知れません。

と、書きながら調べてみたら、1976年から82年まででした。
40年前かあ。

生まれてない?叫び

話を先に進めます(^O^)
鶴田浩二主演の「男達の旅路」と言う人気番組がありました。

 



鶴田浩二の他には水谷豊、柴俊夫、桃井かおり、五十嵐淳子・・・。
う~ん、思い出しても凄いキャストだ。


その中に「車輪の一歩」と言う今でも忘れられない作品があります。


<以下、ウィキペディアよりあらすじを転載します>



脊髄損傷による身体障害者(車椅子)の女性は母親の監視の元、
自由に外に出ることが出来ない。

そこに同じく身体障害者(車椅子)の男性6人が女性に対して
「外に出ようじゃないか」と誘いかける。

女性はためらいつつも、一緒に外に出るが線路で車椅子が
はまってしまい抜け出せなくなる。

遮断機が降り、すんでのところで女性は健常者に
救出されるが失禁してしまう。

主人公がお詫びがてら、母親に謝るが母親は
そっとしておいてください、とつっぱねる。

女性は「母に逆らいたくないわ」と言うが主人公は
「君はそれでいいの?」と問いかける。

ある朝ついに女性は皆の見守る中、
駅に行き「誰か私を(階段の上まで)上げてください」
と助けを求める。

斉藤とも子、斎藤洋介、京本政樹らが障害を抱えながらも
ひたむきに生きる青年の役を好演。


<ウィキペディアより転載、ここまで>

斉藤とも子が演ずる車椅子を使う女の子や仲間達が、
どうしても素直になれず、社会との接点が持てない中、
鶴田浩二(吉岡晋太郎)がこう諭します。

「世の中にはかけていい迷惑とかけちゃいけない迷惑があるんだ。
 あなたたちのは、かけていい迷惑だと思う。」
 (正確な表現ではありません)

私は当時まだ高校生。
今のような仕事に付くなんて思ってもいませんでしたが、
この時の鶴田浩二の言葉は私の座右の銘でもあります。


お体に障害があるお客様には、私の言葉でこう伝えています。



お客様、体に障害があると「人に迷惑かけちゃうから」って思うことが
たくさんあると思うんです。
でもね、私は「必要な配慮」と「わがまま」は違うと思います。


「必要な配慮」は迷惑でもなんでもない。
旅をするのに、自分が立つことが出来ないなら、必要な配慮をして貰えばいい。
膝が悪くて座敷にあぐらがかけないなら椅子を準備して貰えばいい。
トイレが洋式でなければ用が足せないなら、そう伝えればいい。

それは迷惑なんかじゃなくて、
単なる「旅に必要な配慮」です。

加湿器が借りたいとか、
固い枕じゃないと眠れない、と同じです。


我がままにも、
「言っていいわがまま」と「ルール違反のわがまま」があります。

どんどん言っていいわがままは、
口にすればするほど、周りが笑顔になり、幸せになる「わがまま」。


お体に障害がある会員さまから、

 海に入ってみたい
 ステーキが食べたい
 温泉に入りたい
 ひとりで旅がしたい
 スイスに行きたい
 ニューヨークでミュージカル三昧の旅がしたい


そんなご連絡を頂けば頂くほど、
私たちベルテンポのスタッフは「笑顔」になります。
笑いが止まらないくらい、嬉しいのです。


(参考までにNGなわがままは、言うまでもありませんが、
 時間を守らない、他人への配慮がない、自分勝手、
 いばる、妬む、などです)


私たちは「自信がない」「ふんぎりがつかない」とおっしゃる
会員さまを無理に旅行へ引っ張り出して連れていったりは
しません。その方には旅をしたくなる「タイミング」がいつか
必ず来ると信じているからです。

でも、行きたいんだけど遠慮している会員さま。

どうか、その遠慮を脱ぎ捨てて、
わがままを口にしてみませんか。

必要な配慮を、旅の安全な成功のために積み上げて準備して
行くのがベルテンポの役割です。


暖かくなって来ました。
季節の便りがあちこちから聴かれるようになりました。


遠慮は出逢いを逃がす。


私が尊敬する、作家の中谷彰宏さんのことばです。


遠慮しているうちに人生が終わってしまいます。
さあ、出かけましょう。

出かけて後悔された方は、過去、べルテンポでは
ひとりもいらっしゃいません。

これからもひとりもいらっしゃらないであろうことを、
お約束します。

安全と安心、そして快適が担保されれば、
旅は必ず良いものになります。

そこにあなたの「行きたい気持ち」を添えてください。