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ポストカード展「彩」&大槻香奈個展「乳白の街」

皆さま、こんばんは!
レポーターの笠原小百合です。

今日は、現在開催中のCLP合同展であるポストカード展「彩」を見に行って来ました。

下北沢駅南口を降りて徒歩1分。
二階へと続く細い階段を上って、すぐ左手。
それほど広くはない室内に、
余すことなくポストカードが敷き詰められている空間があります。
その一番奥のスペースで、わたしたちCLPの展示が行われています。

「彩」というテーマの下、集まったポストカードたち。
どれもキラキラとした色とりどりの輝きを放っていました。

どれも素敵だったのですが、
わたしが特に心惹かれたのは「青」のポストカードでした。
「青」はわたしの一番好きな色でもあるので、自然と目に留まりました。

おおもりさとみさんの青く澄んだ世界を内包する写真のポストカード。
見ているだけで穏やかな気持ちになれる作品でした。
そして、岡崎小百合さんの深く吸い込まれそうなイラストのポストカード。
格好良いうさぎのイラストが印象的でした。
わたしは、この二人の作品が心に強く残りました。

わたしのように、自分の好きな色をイメージしながらポストカードを探すのも面白いかもしれませんね!

そして、今回の展示にはわたしも参加させて頂いております。
わたしの制作ジャンルは小説なので、
ポストカード小説といった少々珍しい作品を展示させて頂きました。
ポストカードサイズに閉じ込められた三色の物語を是非ご覧になって頂きたいです!


それと今日はもうひとつ展示を見てきました。
neutron tokyoで開催されている大槻香奈さんの「乳白の街」です。

大槻香奈さんは今大注目の画家さんで、わたしはこっそりファンだったりします。
大槻さんの描く少女の絵が本当に大好きで、今回も少女目当てで展示を見に行きました。

全館を使用した大規模な展示に、見応えを感じました。
ひとつひとつの作品が訴えかけてくるものと対話していると、
あっという間に時間は過ぎてしまいます。
中でもわたしが気に入ったのは「プログラム」と「白い消滅+」です。

特に「白い消滅+」は結構大きな絵なのですが、
わたしはその前に立ち尽くして、暫く作品と見つめ合っていました。
見えない少女の存在、広がる空虚と圧倒的なパワーを感じました。
わたしは気づくと、涙が込み上げてくるのをぐっと堪えているのに必死になっていました。

大槻さんの描く少女はわたしの小説に出てくる少女に近い、と今まで思っていましたが、
わたしの少女とはなんだか全然違う感じで、圧倒的なその存在感は本当に美しかったです。

わたしもこんな物語を紡ぎたい。
ジャンルは異なりますが、そう思いました。

そんな大槻さんの個展は30日までです。
是非皆さまにもご覧になって頂けたらと思います!