着物における所作や立ち居振る舞いで最も大切なことは、
「品格を感じさせ、着物が美しく見えること」
だと思っています。
ですが、品格とは日々の習慣や心がけ、経験を通じて培われるものなので一朝一夕で身につくものではありません。
では、どうすれば瞬時に品格あるように上品にみせられるのでしょうか?
答えは簡単です。
着ている着物を汚さず、着崩れさせないように動くことを心がければ良いのです。
着物を汚さないための所作
• 袖が汚れないように、袂(たもと)を軽く持つ。
•階段や段差では、裾を少し上げたり押さえたりする。
着物を着崩れさせないための動き
•背筋を伸ばし、腰を少し引くようにする。
•歩幅を小さめにして、ゆったりと歩く。
•着物は身体に沿わせて着るため、腕を大きく上げたり広げたり、身体をひねるような動きは控える。
•座るときや物を拾うときは、腰を曲げずに膝を曲げて行う。
これらを意識しながらゆったり丁寧に動くと、自然に優雅さが生まれます。
姿勢と呼吸が生み出す落ち着き
普段から正しい姿勢を意識すると、背筋が伸びて肺が十分に広がり、呼吸が深く整います。深い呼吸は心を落ち着かせ、動作にも余裕が生まれます。反対に、姿勢が悪かったり時間に追われて慌ただしいと、同じ動作でも優雅には見えませんよね。
呼吸が整い、気持ちにゆとりが生まれると、周囲への気遣いができるようになります。
心構えが見た目を変える
正しい姿勢で呼吸を整え、着物を美しく保つ動きを意識し、さらに周囲への配慮を心がけると、着物姿は自然に優雅で気品あふれるものになります。
一方で、「上品に見せよう」と意識しすぎると、その無理が他人には伝わりやすいものです。大切なのは自然体でいること。
ぜひお気に入りの着物を着て出かけてみてください。
着物が、あなた自身の美しさを引き出してくれるはずですよ。
※あくまでも私個人の見解で書いています。至らない点や誤解がございましたら、どうかご容赦ください。