先日、ホテルのクラブラウンジを訪れた際に、とても興味深い光景に出会いました。
そのクラブラウンジは高層階にあり、四方をガラス張りに囲まれた夜景が素晴らしいロケーションでした。クラブラウンジですので、席は自由に選べるスタイルで、スタッフが席まで案内したり、椅子を引いてくださるということはありません。
私たち夫婦は夜景がよく見える席を選び、私は夜景が見える側に座りました。実はこのとき、主人は最初「奥が上席」と思い、私にそちらに座るよう勧めてくれたのですが、私はそっと目配せをして夜景が見える側に座りました。そして後ほど、「洋の場では、景色の良い席は女性に譲るのが自然とされているのよ」と説明すると、主人はすぐに納得し、「両方の文化を知っているって大切だね」と言ってくれました。
そして、ふと周囲を見渡すと興味深い違いが見えてきました。欧米のカップルの多くは、女性が夜景の見える側に座っているのに対し、日本人のカップルは男性がその席に座っていることが多かったのです。
これは、文化的な習慣の違いが自然と表れているのだと感じました。欧米ではレディファーストの精神が根付いており、案内役がいなくても、女性を景色の良い席に案内することがごく自然に行われます。一方、日本では「男性が先に歩く」ことが多いため、レストランで案内された際にも、上座と思われる席にそのまま男性が座ることが多くなってしまうのでしょう。
和室など日本の伝統的な場では、格式や序列が重んじられ、男性が上位に扱われることが多いのですが、洋の空間においては、むしろ女性への配慮が美徳とされます。
こうした違いを知っていると、臨機応変にその場にふさわしい振る舞いが自然にできるようになります。そしてそれが大人の洗練された所作へとつながっていくのだと、改めて感じた出来事でした。
両方を知っておくって大切ですね♪