茶道の所作や立ち振る舞いには、相手を思いやる気持ちや物を大切する心が込められています。
でもそれって、なにも特別な空間だけの話じゃないんですよね。それらは日常でも生かせるものばかりです。むしろ、忙しい日常の中にこそ取り入れていただきたい。
ほんの少し意識を向けるだけで、心のあり方が変わってくる気がするのです。
軽いもの、小さなものをヒョイと雑に軽々しく扱っていませんか?
- 相手に片手で物を渡す
- 他のことをしながら持つ・置く
- 小さなものを“ポン”と気軽に置く
紙一枚でも相手に渡す時には、相手の正面から
相手が見えやすい向きに変えて、両手もしくは左手を添えて渡します。
小さなものでも心を向けて丁寧に扱うことは、物を大切にする気持ちが伝わりますし、相手への敬意にもつながります。
そして、誤って落としたり壊したりという事故も防げます。
具体的な方法としては
⚫︎反対の手を添える・支える
両手で持つほどの大きさじゃないものは、
反対の手を添えたり、支えると安定感も出ます動きも自然で美しく見えます。
⚫︎ゆっくりとした動作で置く
コーヒーや紅茶のカップ、湯呑みなど小さな器も音を立てずに「そっと置く」意識を持つと、丁寧さが伝わり心も伝わります。
⚫︎姿勢を正して正面を向く
扱うときの体の向きや目線も大切。
斜めから片手で取ったり渡したりするのではなく、正面を向いて両手で丁寧に行うと相手への敬意につながります。
⚫︎「次の動作」へ急がない
持ったあと、置いたり渡した後すぐ次の動作に移るのではなく、“一呼吸置く”。
その「間」が、落ち着きと品のある印象をつくります。
こうしたひとつひとつの丁寧な扱いが
“目の前の物も人も大切にしています”という気持ちの表現にもなるんですね。
忙しい毎日だからこそ、
ほんの少し、動作を丁寧にしてみる。
それだけで、自分の気持ちにも余白ができる気がします。
