たびたび、みほちゃんですニコニコ


昨年、私が冨田江里子さんの講演会に参加した後に、クローバーの会の会員用MLに流した感想があるので、引用します音譜



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冨田江里子さんの講演会に行ってきました。


とても良いお話だったので、ちょっと曖昧な部分も多く、単語などもちょっと違うところあるかもしれませんが、シェアさせて下さい。


途上国で助産師の活動をしていて、クリニックを開設してから18年。
今はフィリピンでクリニックを開設しておられます。

寄付や支援等で運営されていて、診察代は頂いていないそうです。


毎年一年に一度日本に帰ってきて、あちこちで講演会などをされています。
私が行った会は、ほとんどの人が助産師さんだったので、助産師として、というお話が多かったそうですが、お母さん対象の会などもあり、いくらでもいろんなお話ができる、とのことでした。


お話もとても勉強になる内容でしたし、お人柄もとても良く、魅力あるお話でした。

クローバーの会でも講演をお願いしたいなぁ~と思うようなお話で、みなさんにも機会があれば、是非聞いて欲しいなぁ~と思いました。




以下、長文で、話がいろいろ飛びますが、印象深かった話題などを書いてみます。
ただ、年代や場所が、曖昧な話題もあります。。


20年以上前にモルジブに行ったとき、
2年間、栄養失調になったそうです。
でも、ひどかったアトピーはすっかり治ったそうです。

持って行った栄養学の本は、すぐに捨てたそうです。
まず、野菜がない。日本の知識は通用しない、と思ったそうです。


石鹸で洗うなど、清潔にしないといけない、と思うけど、
あちらにはそんなものはなく、水も汚いけど、
それで(出産の)感染症などは起こらないとのこと。


あるときは、助産師さんはお産の直前まで
妊婦さんのそばにいるわけですが、
出されたお菓子を食べていて、おー産まれる!となった時には、
まだお菓子を食べていた。
そのお菓子がついた指をなめて、そのまま
新生児をとりあげた、なんてところも目撃したそうです(笑)


出産そのものは、日常のほんと一部なので、
助産師さんは腰をさすってあげたり、なんてことは、ほとんどせずに、
ただ座っているだけ。
妊婦さんも陣痛の間もずっと家事をしているので、
さすってもらったりもしない。
逆に何かされると、迷惑。

放っておくと帰ってしまうので、
帰られないために、家族がお茶菓子を出して、接待している感じだそうです。


モルジブの病院で、2年間に80件のお産を見たが、
異常出産の人しか来ない。


あちらの助産師さんは、
小学校を4年間か6年間卒業して、
看護教育を6ヶ月か3カ月受けて、
看護助師となるのだそうです。


低体重や早産で生まれた場合、NICUはもちろん、
保育器もないので、とにかく抱いてなさい、と指導するそうです。
(超高所得者なら医療を受けられる)

脂肪が少ないから、お母さんの体温で保温してあげるんだよ、
お母さんを探した時にお母さんがいないと、生きる希望を失ってしまうから、
離したらダメだよ、といって、とにかく抱いているようにするそうです。
それ以外の方法はありません。

32週以下、1.3kg以下の子は助からない、とのこと。


20年前、現地の3万人をカバーする、緊急搬送なども受ける、
大きめの病院に勤務したが、日本とは病気の種類が違う。
ガンは一人もいなかった。
アトピー、自己免疫疾患、成人病、自閉症などはいない。
喘息が数人いた。


今は、食事が変わってきているので、
アトピーや成人病も出てきている。
自閉症、パニック障害などはまだ出ていない。

これは、アメリカや日本などが、
添加物を開発して、許可されなかった場合、
その研究費を回収するために、
それを使って、安く作った食品をアジア各地に流しているから。
途上国は制限なく、添加物が輸入されている。
しかも、先進国からのものだから、いいもの、として
頭が良くなるもの、として売られていたりする。

インスタントラーメンのCMが
おいしい、ビタミン豊富、骨にもいい、元気になる、などをうたっている。
高級品なので、
妊産婦さんが、こんな時こそ、と食べて、体調を崩したりしている。
羊水も昔よりも濁ってきている。


冨田さんのお子さんが通っていたインターナショナルスクールで、
髄膜炎が流行って、8人中6人がかかったことがあるが、
その6人は、すぐにファブリーズやアルコール消毒をしている
人たちだった。


現代医療は人を救えるか?というと、
お金がある人は救える、という結論。


日本では使用期限が切れて捨てられている薬が
たくさんある。
それを、分けてほしい、と製薬会社などにも手紙を送っている。
違法だけど、人道的に助けてほしい、と。

実際、それで救える命は山ほどある。
個人的にも分けてくれる人は大歓迎とのこと。

不要な薬は、不眠薬などの精神科系の薬、とのこと。


先進国からの医療支援は、高額な機器を伴うものが多く、
その機器の使い方は、英語でなされる。

現地では、英語は多少分かるが、細かいことが
通じていないことが多い。

けれど、分からないというのは恥ずかしく、
分かっているふりをしてしまうので、
結局よく分かっていない、ということが多々ある。

教えてくれた人たちが帰った後に残ったものは、
使い方を示した図だけで、それが頼りになる。

結果、心音をはかる機械の使い方が間違っていて、
というか、赤ちゃんは動くので、「この辺りにあてて」
という図と、赤ちゃんの位置が違うと、心音が聞こえない、
ということになり、
32週で緊急帝王切開することが増えた。

結果、保育機もないので、亡くなる、という事態が
続いたことがあった。

今はその機械は返却されたそうですが。。


他にも、現地の事情を知らずに、知識だけを伝える、
ということがある。

例えば、会陰切開。
現地の人は普段良く動くので、切開が必要ないことが多い。
それなのに、会陰切開すると良い、ということを伝えたので、
会陰切開率が急上昇。

ただ、切開は必要だからしますね、と言われ、
そのまま切開するが、縫ってくれるかどうかは別問題。

縫ってもらえるのは、お金がある人(払える人)だけ。

結果、切るだけ切って、縫わない人が多いので、
感染症をくりかえしたり、パックリ裂けたまま一生を終る人が
多い。



中絶は、産婆さんが恥骨の上をギュッと押してつぶす、
という方法。

正確性に欠けるので、細胞の一部がつぶされたまま
産まれてくる、というこになる。

顔の一部が腫れて(?上手く表現できません)いたり、
足がなかったり。


途上国の貧困は、その社会では当たり前のこと。
なので、「私たちの貧困を救って!」と声を上げる
という発想がないし、その術も持たない。
なので、貧困はそのまま続く。


「かわいそうね」という接し方になると、
「そうなの、かわいそうなの、だからお金ちょうだい」となる。
「すっごーい、こんな所で生活してるのぉ~?」と接すると、
「そうなの、すごいでしょ?」となる。
後者の方が人間関係は築ける。


とにかく、食べられない、教育を受けられない人が多く、
それが負の連鎖を生んでいるので、
クリニックの隣に、小学校に行かせることを目標にした、
食べられる、勉強できる、いろいろな人と関わりを持てる、
ウィッシュハウスという場所を何年か前に作り、
活動を始めている。


世界中のゴミ焼却炉は70-80%が日本にある。
捨ててなかったことにするのは、途上国の子ども達を
圧迫している。



そんないろいろな環境の中で、
いろんなお産を見てきたが、
自然出産の人は、母子ともに顔が穏やか。

赤ちゃんは自然にお母さんの顔を見る。

母子が離されないことで、母性が目覚め、
赤ちゃんの精神面での発達も期待できる、
と感じる。




などなど・・・そういったお話でした。




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以上引用終わります、読んでいただき、ありがとうございましたラブラブラブラブ


ということで、7/13お待ちしています~にひひ