選べる予防接種をどう受ける? ~「ワクチン・トーク全国」の青野典子さんを囲んで~

『ち・お』20周年『お・は』15周年創刊記念イベント 子育てトーク・キャラバン2013のご報告です。

日時:2013年10月20日(日)10:00~11:35
場所:KFJ多摩すかいきっず
講師:青野典子氏(『ち・お』編集委員、あおい保育園園長、ワクチン・トーク全国事務局)

当日は雨の降る中でしたが、お子さん連れやご夫婦など、多くの方にご来場いただきました。
ご来場くださった皆様ありがとうございました。

青野さんのお話はとても穏やかで聞き取りやすく、小さなお子さん達のかわいいBGMもありながら皆さん熱心に聞いていらっしゃいました。
yobou1


現在の日本の定期予防接種は生後2ヶ月から始まり、その種類はDPT、BCG、麻しん・風疹(MR)、Hib、肺炎球菌など多岐に渡ります。しかし、その病気にかかる人が減少している今、その予防接種は本当に必要なのでしょうか?という問いかけからスタートしました。

予防接種は、保健所や病院などで強く勧められたり、入園・入学時にチェックされ、受けさせていないと虐待まで疑われる社会的風潮があります。ですが、1994年予防接種法の改正により、「義務」から「努力義務」となり、法的には選べるようになっています。

というお話に続き、
・病気の現状、予防接種の種類等が変わっていく中で、私たちが予防接種について考えることの意味は何か?
・ワクチンに含まれている微量な成分(添加物等)は安全と言えるのか?
・どのような副作用があるのか?
・同時接種(同日に数種のワクチンを打つこと)をするとは、どのようなことか?
・予防接種を産業として見ると、どんなことが分かるのか?
・本当に病気をなくした方が良いのか?なくなるのか?菌とワクチンの関係を考えてみよう。
・率先して予防接種を勧めた行政が、副作用についての検証も率先して行うべきだろう。


などについて、事例を挙げながらお話をして頂きました。
そして、人は病気に罹りながら育っていくものなので、病気になったらすぐに病院へ行って薬を飲むのではなく、少し様子を見ることも必要ではないか。もちろん必要なときは病院に行くべきですが、
鼻水や咳・熱に対し我慢する力をつけることも大事であり、そうすることで免疫を身につけ、カラダを守ることができる。というお話もありました。

病気にかかった時や予防接種を受けていないと非難されることについては、皆で情報交換をしつつ、迷いながら考えて判断していくことが必要なことある。
そして受ける・受けないでお互い非難せず、その判断をお互い認め合い、どう判断するのがいいだろう?と話し合うことが大切なのではないか。とまとめていただきました。

その後、子宮頸がんワクチンの副作用である、気絶するほどの頭痛、全身の震えに苦しむ若い女性の映像を見ることで、講演を締めくくっていただきました。

講演後の質疑応答では、予防接種を受けずに他の子に移すリスクをどう考えたら良いか?予防接種を選ぶことを虐待扱いしない医療機関を知りたい等、具体的な悩みが多く寄せられ、より深く考えることができました。

yobou2

青野さん、参加者の皆さま、ありがとうございました。

クローバーの会では、アンケートなどから、今回の講演会をこれで終わりにせず、内容をシェアするお茶会を開催することにしました。11/22の自然療法を予定していたお茶会を、予防接種に変更します。内容を整理したい方も、今回参加できなかった方も、どうぞいらしてください。


yobou3