日時:2012年9月24日(月)10:00~12:00
場所:稲田助産院集会室

今回のテーマは「自然農法とは」でした。
話題提供は私、平藤がさせていただきました。
私事ですが、昨年の震災後一時的にお米を手に入れるのに苦労した経験や放射能汚染の恐怖から、農作物を自分達で作ってみたい。どうせ始めるなら自然農法で!という経緯で、長野県安曇野にあるシャロムヒュッテという農業体験ができる宿泊施設の自然農塾に去年半年間ですが参加し体験した話や、今年から始めた自然農法の水田開墾の話や、在籍しているせたがや自然農実践クラブでの畑の話を写真を見せながらさせていただきました。

震災後に不安や怒りや疲労でピリピリしていた神経も自然農法の畑で同じ志の仲間と作業していると心安らぎました。そして畑で作られた自然農法のお米と野菜の食事に元気をたくさんもらえました。自然農法でゆっくり育った野菜は味がギュッと詰まっていて、自然の甘みがたまらない、嬉しくて喉も開いて、細胞も喜んでいる...そんな経験でした。子供達にもこんな食事を食べさせたい、友達にも自然農法のお米や野菜の味を経験してもらいたい、そんな気持ちを伝えさせてもらいました。

それから、有機農法と自然農法の違いとは?両方とも無農薬野菜で安全ではないの?という疑問を肥料を与えるか否かを軸に話させていただきました。
簡単に言うと、栄養過剰になると、根が張らなくなり(根性がなくなり)、腑抜けになり、変な虫に喰われたり、病気がちになってしまうよーという話です。生まれ持った能力を最大限に引き出すには、植物だって人間だって粗食が一番!
これに関しては、河名秀郎さんの『自然の野菜は腐らない』(2009 朝日出版社)という本がわかり易くオススメです。

また、固定種とF1種の違い、遺伝子組み換え種の危険性についても話をさせていただきました。収穫量や生育の良い優性の遺伝子、除草剤に強い遺伝子、自家受粉させない為の雄性不稔の遺伝子が組み込まれた種。簡単に育てられ大量生産できるので、これから訪れるであろう食料難の救世主と考えられているが、虫やマウスがかじると死んでしまう種から作った植物を食べて、はたして人間にも影響はないのか?ミツバチがいなくなり、人間も不妊症が増え...いいはずがない!
これに関しては、野口勲さんの本『タネが危ない』(2011日本経済新聞出版社)に詳しく載っています。
野口種苗研究所の固定種(F1ではない地域固有の形質を持った伝統種)はインターネット上で買うことができるので、自然農法を始めてみたい方はぜひ種から選んで欲しいと思います。
http://noguchiseed.com/

今回も初参加の方が4人もいらして嬉しかったです。同じ志の仲間が増えていく事は、心強くワクワクします。美味しい優しいお菓子とたんぽぽコーヒーも好評です。ぜひ皆さんも気軽にご参加下さい。
次回のお茶会は10月29日の月曜日。テーマは後日ご連絡致します。