おやすみなさいを言いたくて | cloverfield 窮鼠猫を噛んだら歯茎から出血
どうしようない呑んだくれの生活から抜け出ようと
仕事帰り 映画館へ立ち寄った。
テアトル梅田。
単館系ミニシアターが流行してたころ
月に2回は間違いなく足を運んでいた映画館



以前は レンタルを含めると年間200本は見ていたほどの映画中毒





あ ここでも映画に依存してたのか・・・





そんなことさておき
ジュリエット・ビノシュ主演の「おやすみなさいを言いたくて」
原題:A Thousand Times Good NIght
2013年度ベネチア国際映画祭で審査員特別賞受賞のほか
数々の映画祭で高く評価されている。



内容は女性戦場報道カメラマンとその家族の物語。
戦場で身の危険にさらされながら写真を撮り続ける女性をジュリエットが演じてる。
その女性 妻を国内で待つ 夫と娘二人。

冒頭 イスラムの自爆テロを敢行する前の女性の一部始終を取材するシーンから始まる。
自爆テロを行う本人は生きたまま葬儀を行いテロに赴くシーン
このシーン 映画の本編とはほとんど関係ないのだけど
見応えがあった。


そしてテロ。
ジュリエット演じる報道カメラマン、レベッカはテロに巻き込まれ負傷する。
本国から病院へ駆けつける夫。

ここで夫の心象は描かれていない。
しかし この夫婦の置かれた立ち位置が見えてくる。

退院後本国へ帰国 家へと向かう車の中で
夫婦の溝が垣間見れる。


夫は「待つ身にもなってくれ」という言葉を吐露してしまう。

高校生の娘は 家を不在にする母に対してどう心を開いて良いのかわからない。
小学生であろう下の娘は無邪気にはしゃぐ。



このあたりの描き方は
いま 結婚して同じような家庭状況にある自分には よくわかる風景。


夫婦の溝をなんとか埋めようとする二人。



とある会席のあと 海沿いを歩く夫婦
そして この映画ではじめて キスをする二人。
その夜 体を重ね合わせていく。


映画の中で 一度 それとなく
レベッカが 夫を誘うシーンがある。
そう解釈するからそう読み取れるだけであって そうでないかもしれない。

そんな夫婦関係に陥った者でないとわからない微妙な演出を折り重ね
訪れたつかの間の幸せ。


夫の関係とともに 娘との関係も少しづつ修復の兆しが見え始めた頃から
映画が動く。


そして再び迎えた亀裂。




この亀裂の中
母を理解しようとしながら自分自身に問いかけるように語った言葉を
どう受け止めるかでこの映画の感じ方が変わってくる。
あえて どちらにでも取れるような演出は好き嫌いの分かれるところかも知れない


映画のラスト 
冒頭と同じく自爆テロへ向かうものを取材するシーン。
このときレベッカは報道カメラマンとしての顔を捨ててしまう。
いや なりきれなかった。

そして膝を落として崩れ落ちるレベッカでこの映画は終わる。



用意された結末の向こうにある未来は・・・




自分で築き上げるしかないと
この映画は語りかけてきた。




また映画の虫が疼いてきた。。。