□第41話□
『リーダー観察日記』
それは、加藤先輩のある提案から始まった…。
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ガラッ…
雅「あ、お帰りばーちょん。遅かったね」
馬「あぁ、まぁね」
漣「?…ばーちょん、何そのノート?」
馬「ん?あー…なんか知んないけど、加藤先輩から預かった」
健「はぁ?」
そう言って修以外の生徒会メンバー4人がばーちょんが持っていたノートを除き見ると、そこには意外な文字が書かれていた。
『修が学園で普段どんな風に生活を送ってるのか知りたい。
だからお前ら、普段の修の行動をこのノートに書いてくれ。
勿論本人に気づかれないようにな。
よろしく頼んだぜ?じゃあな』
「「「「……」」」」
書かれていた文字を見た後、互いに顔を見合わす4人。
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と、いうわけで…―――
『中河内雅貴』
「ってわけで、俺が一番最初に書くことになったわけだけど…。
んー…、修君は一言で言うと万能人間。
できないことは多分無いってくらい完璧!
ダンスの腕もプロ級で、正直一緒に居て一番飽きないタイプ。
計算高いからリスクとか急な対処にもまったく動じないし、無駄が無いから本当頼りになる。
でも時折何考えてるか分からない天然発言が飛び出す。
この前それで漣君の苗字をネタにして南先生と盛り上がってた。
『桐山』だから『桐山ん』で、そっからなぜか『キリマンジャロ』に行って、キリマンジャロに『桐=キリ』が入ってるからナイスネーミングとか言ってた。
そこへ学先生が入って『じゃあマンジャロは山って意味かぁ~。こりゃおもしれーやー(笑)』とか言って爆笑してた。
正直溝を感じた…。
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『馬場徹』
……猫。それ以外は何も無い。
なんか最近修を見つけるの俺が定着してきた気がする。
本当勘弁してくれ。
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『桐山漣』
↑ばーちょんもっとやる気出していこうよ~(笑)
修は気分屋。制服真面目に着たかと思えば、次の日ズボン以外完璧私服で来たりしておもろい。
この前兼崎に聞かれたとき、『全部どぶに落ちて今洗濯中です』って真顔で言ってた。
あのときの兼崎のぽかんとした顔は笑えた(笑)
でもま、あいつが言うと嘘に聞こえないから不思議っつか得だよなぁ~。
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『鎌苅健太』
修は寮では筋トレとか読書ばっかしてる。
まぁたまに俺とゲームとかして遊ぶけどな。
そういやあいつ暇なときとかは寮の家政婦手伝って飯作ってたりしてたな。
家庭的っつーか、あいつの嫁さんになった人は幸せやなって思う。
修は真面目に見えっけど、実は結構不真面目なんやで?
女子とか恋バナとかかなり疎いってか興味なさそーやけど、そのうち絶対俺が興味持たせたんねん!
あぁせや、『もやしっ子』と『音痴』ってワードは絶対あいつん前では口にすんなよ?
まぁ、冥界見たい奴は別やけどな(笑)
…うん、まぁ俺からはこんだけかな。
んじゃまぁ、この続きはお前らよろしく♪
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『壽太』
同い年だけどカッコ良くてあこがれます!
この前昼休みに漣君と『シンペイ』して遊んでるとこ見ました。
どっちも白熱してて楽しそうでしたよ?
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『ズッキー』
あいつは会長だけど飾らないから好き。
一緒に遊んでても面白いんだぜ?
スポーツ万能だしな!
やるときはやる奴だし、あぁ見えてかなりの負けず嫌いだから勝負事とか盛り上がって楽しいんだ♪
修は冷静に見えっけど実は結構喧嘩っ早いんだぜ?(笑)
しかもそれが超強ぇーの!
だからあいつがキレたら多分誰も止めらんねーと思うな(苦笑)
ま、あいつがキレることなんか滅多にないと思うから大丈夫だろーけど。
…とりあえず俺からはこんだけかな?
加藤先輩また遊びに来てくださいね♪
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『KENN』
修のバイオリンの腕は折り紙つき!
2人でコンチェルトやると楽しいんだぁ~♪
まぁ、あいつはただ好きだからやってるだけで先のこととか深く考えてねーんだろうけど、俺的にはあいつは音楽の世界に向いてると思う。
最近のお気に入りスポットは裏庭らしい。
俺も今度遊び行ってみよっかな♪
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『高木心平』
修先輩は本当マジにあこがれます!
人柄とかもそうなんすけど、やっぱファッションセンスは脱帽っすね!
たまに昼休みとか2年の教室に遊びに来てくれんすけど、そのときは大抵ファッション雑誌持って俺んとこ来てくれるんですよ♪
休みの日はよく買い物行きますよ。
修さんは流行とかに乗らずに自分が似合う服を買うので、そういうとこもお手本にしたいっすね。
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『桜田通』
器用。
カッコいい。
やさしい。
頭いい。
何でもできる自慢のお兄ちゃん。
そういや修兄にこの前髪切ってもらった。
優しくて温かくて、途中ちょっと寝そうになった。
寮行くと必ず笑顔で迎えてくれるから好き。
図書館来ては新作読んでたまに寝てふら~ってどこか消える。
この前2階の窓から飛び降りるとこ見た。
生徒会メンバーの鬼ごっこは正直命がけだなって思って結構ビビッた。笑
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『荒木宏文』
大人っぽく見えるけどやっぱ同い年って感じ。
ケンケンらと一緒にいるときは本当楽しそうな感じが伝わってくる。
なんで女に興味が無いのか俺も不明。
いつか聞いてやらねーとな。
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『柳浩太郎』
1年のときはクールで物静かで正直ちょっと近寄りがたかったけど、人をひきつける魅力がある奴だと思った。
修は仲間思いだから嫌いになる奴はいないと思う。
…それってすげーな(笑)
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『伊達晃二』
軽く運動したいときは1人で壁打ちとかしてテニスしてますよ。
『プロになれば?』ってこの前進めたんですけど、『お前がなるならな』って話はぐらかされました。
でもその時の顔があまりにかっこよかったんで、それ以上何も言えませんでした…。
俺ってヘタレだぁ~…(苦笑)
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『Takuya』
俺だけ知ってるんだけど、修君は意外と熱しやすくて冷めやすいんだぁ~。
だからほとんど3日坊主とかが多いよ?たまに1日で飽きたりするし(笑)
きっと何でもできるからすぐ体が慣れちゃうんだね。天才ってのも考えもんだぁ~。
甘いもの苦手だけど、俺が持ってきたポッキーとかお菓子は笑顔で食べてくれるんだ♪
だから修君はすげー好きっ!
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『青柳塁斗』
チェ~イv 塁斗で~す♪
修君は内向的に見えて実は結構社交的。
だから本塔の方にも友達とか多いんだよ?
先生にも好かれてるし、自分に無いものを持つ人に惹かれるみたい♪
でも結構ムラッ気があって、めんどくさそうな事には自分から絶対関わろうとしないんだ~。
暇なときは俺とダンスとか踊ったりしてるよ☆
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『滝口幸広』
あの才能と吸収力、それから生まれ持った身体バランスには正直驚きを隠せません。
球技大会然り、あの人には驚かされてばっかですよ…(苦笑)
とにかくもまぁ、学園全員が認めてるんじゃないですかね?あの人が会長ってことは。
俺たちテニミュ科の中に、修先輩を懸念したり、嫌ったりしてる奴は誰ひとりとしていませんよ。
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『高等部』
生徒会室…―――
和「……」
生徒会長の椅子に座りながら、預かったノートを見て優しい笑みを浮かべながら微笑む和樹。
相「何嬉しそうに見てんの?和樹」
八「交換日記でもしてるの?似合わないね(笑)」
和「馬鹿野郎。そんなんじゃねーよ」
相「ノート見てもいい?」
和「あぁ」
そう言った後和樹が持っていたノートを覗き込むようにしてみる2人。
相「あぁ、この前言ってたやつか。へぇ~…」
八「これはまた、随分と面白い結果が出たね^^」
和「あぁ…。
…修は、あまり自分のことを話さず、人を率いるとかいうのが苦手な奴だったから会長職を無理してやっていないか少し心配だったが…
どうやら、無駄な心配みたいだったな」
相「そうだね^^」
***
「…っくし!」
裏庭で寝転んで猫と遊んでいた修だったが、突然出たくしゃみに自分でも訳が分からず鼻の下を人差し指でこすり首を横に傾げる。
『ニャー?』
「ん?大丈夫、何でもねーよ^^ …んじゃ、そろそろ生徒会室にでも戻るかな」
そう言って優しく微笑みながら猫の頭を撫でた後、修は皆が待っている生徒会室へと向かって歩いていった。
≪続≫