ゲートボール場を 横切ってみる。
日かげと日なたに わかれている。

その境い目に 私が立つ。





左半身を日かげに、右半身を日なたに

両足で立ってみる。





日かげの足もとに 目をむける。

暗い土。


そのまま視線を上げて、

まわりの風景を見る。


寒々しいブロック塀に、

暗い木々。

悲しい感じの風景。








右足の、


日なたの足もとに目を向ける。


ポケットから出ている

携帯ストラップのチェーンが、


キラキラ輝いて 揺れている。



明るい土。



視線を上げると、


陽の光に満ちた  明るい風景。

街並み、木々。


澄み渡る青空。







同じ場所に立ってても、


こんなにも違う風景。



それでも私たちは、



どちらを向くことも 選択できる。






それなら、


日なたの方を見て


歩いていきたい。



そうすれば、


いつも



今いる場所に



感謝できるから。



                    虹色 るみか

                          2012.1/31





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詩集「白い宝箱」より

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