この間
プロ野球のドラフト会議があった。
自分と同じ歳の選手がいっぱいいて
ものすごい注目度
そんな中で
感じることは多くあった。
でも、
それとは別に、
ふと思った事がある。
毎年毎年、各球団に新しい選手が
大きな期待をされて、入団する。
けれど、
球団の選手の数が毎年増え続けるわけではないだろう。
つまり、
選手を引退している人が同じくらいいるんじゃないだろうか。
よく耳にする「戦力外」や、「故障」。
その他にも、きっとそれぞれが色々な理由があって
引退するんだろうと思う。
望んでいなくても、引退する人もいるだろう。
大きな期待の中行われる、入団会見。
新たな選手に向けられる、多くの関心。
それはとても、華やかな世界に見える。
しかしその同じ世界の、別の時間や場所では
多くの人々に知られることもなく、
理由や心境が語られることもなく、
その後が知られることもないままで
静かに、ひっそりとその世界を去る選手が
きっと毎年何人もいるんじゃないか。
そこで起きていることは見えないまま、
見せられることはほとんどないまま、
華やかな世界が多くの時間を割いて報じられる。
もちろん、
そういうものだといえばそうなのかもしれないけど、
なんだか少し違和感とか、悲しさとかを感じる。
そこにどんな問題があって、
その人の人生の先になにがあるのか。
他人の人生や一生を見続ける事はできないだろうが、
もう少し、知ることのできる機会があってもいいんじゃないかなって思う。
そして少しでも解決できるのなら、
華やかな世界の中の影は、薄くできるんじゃないだろうか。
だって、今現在たくさんのフラッシュと歓声を浴びている選手だって、
その影とすぐ隣合わせかもしれない。
見えない世界と見せられる事の少ない世界。
けれど、なにか必要なことがある気がした。