洋服から得られる知識はたくさんある。
クラシックで言うと、ボタンダウンやローファーはカジュアルな装いであり、クレリックやワイドカラーのシャツ、ストレートチップやモンクストラップはフォーマルな装いである、など例を挙げればキリがないと言って良い。
結婚式で言うなら、参列者は新郎新婦を引き立てるようなネイビースーツや、ブラックスーツなど、控えめな装いを求められる。
いわゆるTPOをわきまえた洋服、スタイルがある。
そういった知識から、最近一つ考える事があった。

それは、着こなし一つマナーであり、相手を思いやる心の表れなんだと。
そして、この洋服から得るマナーは様々なところに繋がる。という事。

恥ずかしながら、私は生まれてからまともにビジネスマナーと言うものをしっかりと勉強してこなかった。
手紙の書き方や敬語の使い方、社内文書の作成における言葉遣い、など大人になって使いこなせなければならない、他者とのコミュニケーション能力である。

知った気でいた私は、大きな壁にぶち当たった。
まるで知らない、情けない。
相手を思いやる心が一切なかった。
洋服で言うなら、結婚式でひとりだけホワイトスーツを着て派手なネクタイをしてるようなものだった。

マナーというのは、堅苦しく聞こえるが、先人達が残した相手への配慮や思いやりを目に見えるものにするある種の知恵であり、それは洋服だけに限らず、ビジネスマナーでも、もっと言うなら日常生活でも必要な知恵であった。
洋服が大好きな私は、ただただルールを勉強し、表面的なコーディネートしか追わず、本質的なマナーに気付けずにいた。
しかし、ビジネスマナーも洋服のマナーも本質は同じで、相手を思いやる心の表れ、であった。

定年45歳説が浮かび上がった現代。
時間は待ってくれない。
毎日毎日が勉強であり、成長するチャンスがある。
無駄にせず、少しでも社会に貢献できる人間でありたい。まずその一歩はマナーを見直すことからだ。

洋服から考えるマナー、まずはここからだった。