生物学的に
一番理想の時期に
ふたりの子どもを産み
やんちゃな子どもたちは
とっても可愛いけど
その分、手も掛かり、
異郷の地での年子の子育てに
明け暮れていた20代後半の私は
幸せを感じつつも、一方で
言い知れぬ焦燥感とモヤモヤした
気持ちを抱えていた。
自分の存在意義が
子どもたちの母親であるということ
一点のみに集約されるという
頼りなさとでも言おうか。
(今、振り返ると あの時期は輝ける
母子密着の黄金時代なのだけど・・・(*^-^*))
そう
当時の私は完全に煮詰まっていたのだ。
そんなとき、
落合恵子さんの講演が近隣の町で
開催されると知って、矢も盾もたまらず
旦那に子どもを預けて
ウキウキ気分というよりは
一種、悲愴感の中、
出掛けて行った。
学生時代から、落合恵子さんが
オーナーの南青山のクレヨンハウスが
大好きだった私。
落合さんは憧れの女性でもあった。
講演の最後の方で
落合さんが、来場者に質問された。
順繰りに年齢層を尋ねたのだ。
会場には50代〜60代の女性が圧倒的に
多かった。
「20代の方⁉️」
完全に少数派の年齢層で殆ど手が挙がらない。
落合さんは
「 20代のあなた方は
溜め息が出るほど
若い…
可能性に
満ち満ちている 」
と文字通り
溜め息混じりに言われた。
なんだかその言葉を聞いたら
泣けてきそうになった。
子育てで、
座ってご飯を食べることも、
ゆっくりお風呂に入ることも、
新聞さえもろくに読めない生活に、
老婆のように疲れ果て、
充実感もあるにはあるが
虚しさも感じていた私。
そんなぼろ切れのような
私が
溜め息が出るほど若い⁉️
可能性に満ち満ちている⁉️
もちろん
私個人に向けられた言葉では
なかったけど、
子育てしか私の生活を占めていない
という閉塞感の中で
私の世界は異常に
狭まっていたから、
その凝り固まった
小さな小さな箱の蓋を
ポコっと
開けられたような感覚だった。
「ほうら見てごらん。
世界は、こんなに広いんだよ。
世界は、こんなに美しく豊かなんだよ。」
この時の魂の揺さぶりが
のちの、読み聞かせ活動に
繋がっていった要因の一つだったと
今、改めて気付く。
その後、タロットの
『太陽』の世界が広がったのだ。
人生
ままならないなりに
折り合いをつけ
見い出す幸福
あれから20年近く過ぎた。
私は、40代後半になった。
自分では恐ろしく
歳を取ったような気がするけど
きっと
未来の80代、90代になった
GOD MOTHERの私から見たら
40代なんて
まだまだ
ほんの小娘‼️
それこそ
溜め息が出まくりなほど
若い‼️
てものだ。
年齢を理由にするのは
止めにしよう。
もちろん
そこに合理的理由があるものと
区別しないといけないが
案外それさえも単なる
思い込みだったりする。
あなたも
私も
未来の自分から見たら
溜め息が出るほどに
若い
そして
まだまだ
可能性に満ち満ちている
のだから
さぁ一緒に
大志を抱こう!!