私に出来ること | 虹の彼方に

虹の彼方に

日常遭遇した理不尽な事への怒りや疑問を書き綴ります。
記事を読み気分を害さたという方は訪問をお控えください。
あくまで共感できるよ!その気持ちよくわかるよ!という方の「いいね!」
嬉しく思います。


昨日



久しぶりに筋トレをする気になり



スポーツバッグに



一式詰め込み



家を出た











まだ朝の寒さが残る




公園の前を通りかかった時




ベンチに人影






今の季節にしては



寒すぎるであろう



薄手の汚れた衣服を身につけて




足首を掴むように前に倒れ込んでいる




ホームレスか...




大丈夫かな?



生きてるよね?



怖いけど近付いて声をかける









「大丈夫ですか?」




反応無し




「大丈夫ですか?」




「...うう...(うめき声)」




するとその小柄な男性は




寒さを防ぐ為に折り曲げていたであろう




体を起こした









70代?



痩せこけていて何歳か分からない



本当はもっと若いのかも知れない




こっちに顔を向けた男性を見て




「良かった。」




思わず声に出ていた



手の指先はかじかみ



色が悪くなっている



昨晩はかなり冷え込んだから



さぞかし寒かっただろうに







何かできないかな




スポーツバッグの中身を思い浮かべる




あ!そうだ!




スポーツドリンクと




普段必ず持ち歩いている




カロリーメイト
   ↓
(そこはプロテインバーだろ?と思ったでしょ?

私カロリーメイトフルーツ味が好きなんです❤️)




それから寒くなったら着る用フリース




そして




お気に入りの




ハンターのミトン手袋




それらをベンチの上に並べる




「良かったらどうぞ。




これ、はいるかな?」




フリースを手渡す




男性はゆっくりと袖を通した




ジッパーが普通に上がった




心の中で「よしっ!」と叫ぶ🤣



そして次は手袋を手渡す




私は意外と指が長いらしい




子供の頃ピアノの先生に言われたことがある




ハンターの手袋は少し大きめ




はいるといいけど...




男性は手袋を着けた




お?かわいいじゃない?




そうじゃなくって🤣




サイズもいい感じ




「よしっ!」またもや心の中で叫ぶ




「どうですか?少しは暖かいですか?」




私の問いかけに男性は深く頷いた




ようやく顔を出した陽の光が




男性の顔を照らす




頬をキラリと涙が伝った




私まで泣きそうになるのを必死に堪え




「あとこれ食べてください。」




そう言って頭を下げ




公園を後にした










こんなことぐらいしかできないや...




情けない





これが今の日本の姿




こんがらがった感情を胸に




振り向かず




早足で歩き続けた