One of the spots on AI's Dice


『バリスタ』という職業がある。


日本でも今やポピュラーになりつつある、このコーヒーを入れる職人になることが


数年前からの私の夢だった。


ニュージーに来ることを、簡単そうに決めたようで、


私はあの冬の朝、いろいろな選択を選ぶことが出来ずにいて


わりと長い間、悩んでいたのだった。


このバリスタになることは、ワーキングホリデーに出かけることの


私の一番の目的で、


カフェのメッカ、シドニーで3ヶ月間、『カフェ・インターン・コース』を受けることと


ニュージーに行きたいという狭間で、


私はしばらく悩む事になったのだった。


ところで、この問題を解決する方法は簡単に見つかって、



『両方良いとこ取りで行こう!』о(ж>▽<)y ☆



ということになったのだった。



そんなわけで、ニュージーランドで有名なホスピタリティの学校の


『NSIA』の、ショートコースをとる手配をし、


夢のバリスタコースに念願叶って、この3月始めに行って参りました!!



このコースは1週間・夜間コースで


月曜日から金曜日の夜17時から21時までのショートコース。


コーヒーの歴史から、エスプレッソ・マシーンの知識、ありとあらゆる


バリスタの知識をこの1週間で習得するという


夢を見ているうちに終わるというこのコース。



マジで、夢を見ているうちに終わってしまい、


どうにもこうにもならず、いわゆる泣きを見ました。



でも、その悲しみも絶望も、絶対私にとって、希望を見出すためのヒントになると


私は知っているから、泣くもんか!


と、思っていたのに、


皆がめっちゃ優しくするから、涙が止まらなくなりました。



自分の努力が足りない時に優しくされるのは


余計に泣いてしまうもの。



もうーーー!!優しくするなぁぁ!!。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。



って、大号泣しちゃった・・・


皆が優しくしてくれたこと、忘れないよーー!!


本当に皆、ありがとう!!


本当にこのコースで出会えた皆に感謝です!!


どうか、どうか皆素敵なバリスタになれますように!!


私もいよいよ来週から、カフェ修行がスタートです!!

One of the spots on AI's Dice


この日の午後2時過ぎ、私はようやくホームスティ先に着いた。


どたばたの出発劇のせいで私はこの時までホームスティ先の家族構成を知ることなく


ニュージーに来ていたことに初めて気がついたのだった。


私は普通に一般家庭・・それはお父さんとかお母さんとか子供がいる、そんな家庭に


ホームスティをするもんだと思い込んでいたせいもあった。


ニュージーランドのような国際交流のさかんな国では


家の一室を貸し出して賃金を得るようなサイド・ビジネスが浸透していて、


私がお世話になったマリアもまた、大学教授をしながら、


ホームステイの学生を受け入れるホームマザーという顔を持っていた。


マリアは一人暮らしで、正直私が思い描いていたホームステイとはかけ離れていたのだけど、


それはそれで、貴重な体験だったし、


彼女なりに私に親切にしてくれたのを、私は感じることが出来たので、


人生で一度くらいはやっぱりホームスティをしてもいいものだなぁと思えたのだった。



ところでこの日私は朝から飲まず、食わずで疲れきっていた。


少し軽い物をいただいて、早く眠りたい・・・


私はそう思っていた私にマリアはこう言ったのだった




『今日6時からコンサートがあるのだけど、一緒に行かない?』




・・・選択肢はあるようで無かった




私とマリアは5時から夕食を食べて、6時のコンサートに向かうことになった。


この日マリアが私のために用意してくれた夕飯は


ニュージーランド名物の



フィッシュ&チップスだった。




ニュージーといえばフィッシュ&チップスというくらい


ニュージーの人々が愛する国民食である。


いわゆる白身魚とフレンチフライなのだが、


ここはニュージーランド


量が半端無い。


さらには、このチップス、ここニュージーではご飯代わりに食べているらしく


本当にすごい量なのだ。


マリアが持ち帰りで買ってきたフィッシュ&チップスの袋が


たった二人分なのにボストンバックみたいな大きさだったのだ



ところでところで、私の体調はとっても悪く、私は正直何か軽いものが良かったのだが


いかんせん、初めての他人の家。


私は日本人らしく、マリアの気持ちをいただいたのだった。


そしてさらにマリアは私を歓迎する意味で、ワインを一本あけてくれたのだった。



ところで、根性のみで食事は続けられない



『・・・もう、無理だ・・食べられない・・・』


。(;°皿°)


この日、私はほとんど会話のない、不思議な空間で薄ら笑いをしながら、


そんな事を考えていたのだった・・・・














IMG_2107
『ホームステイ・私の部屋』


ところで、いつになったら出発するんだ・・・


到着から2時間経過しても


一向に出発する気配を見せない ガイドに、


私は半ばうんざりし始めていた


彼が言うにはもう一人、バンを乗り合わせるお客がいるとのことで


『あと10分だから』


と、やたら10分を繰り返して、すでに2時間・・・


という状態が続いていたからなのだった。



この日、私は腹ペコ状態で待っていて、もう何も言う気力もなく


(というよりは、英語がしゃべれない)


オークランド空港をさまよっていたのだ。


さらに、私を安心させようとガイドが気を使った『10分』というマジックが効いて、


私は何かを食べようとする時間もなく


出国前に会社の友達がくれた 私の大好物のドライフルーツをかじって


必死に飢えをしのいでいたのだった。




おなか減った・・・・(x_x;)




食いしん坊の私は、いつでもどこでも食べるのが大好きで


食べ物さえあればご機嫌な、自他共に認める大食家である


そして私は胃腸が丈夫で、何でも食べられる、という自負がこの時まであった


だから、目の前にあるご飯だけでも十分で


好き嫌いなどないと、そう思い込んでいたのだった。


そして、大量の食事を目の前にしながら、あまり食べずに


『おなかがいっぱいで食べられません』


などということなど、




『一生涯無い』




と、そう思っていたのだった




その私が、この後1ヶ月に渡って


まさか、この言葉に苦しめられるとは


この時は思っていなかったのだった・・・・