仕事の引き継ぎって

現在の作業手順を伝えることは基本ですが

何より

なぜ、それをするのか

を伝えることが

実は最も重要なことだと思っています。


そもそも、仕事というのは

理由があって発生します。


客先に請求書を発行・送付するため

出張に必要な人員を確保するため

審査に必要な書類を集めるため


目的は様々だが

結局、作業というものは

何か一連の業務の一端であり

それをするには、理由がある、はず。


なぜ、それをするのか


その業務の胆(きも)の部分を押さえておけば

結果、業務改善も出来る。

昔はこういうやり方だったが

新しいこのシステムを使えば

もっと楽に作業出来るかも

という発想も出来る?ぶー


…と常々ワタクシは思っているので

仕事の引き継ぎを受ける際

いつも、作業の前後の業務や

関連業務まで聞くにやり

「何でそんなことまで聞くんですか?」

と言われるにやり

けど、挫けずに聞く。

元来、しつこい←


それを繰り返していると、たまに

なぜ、それをするのか、わからないまま

仕事をしている人々に出会う。

自分の仕事を説明出来ないのだ。

「前任者からこうしてるんで」

「上司がこうやれって言ってる」

大抵は、そんなところ。

思考停止してる、と言えば良いのかな。

繰り返し業務とかなら、まぁ、わかる。

ボールペン本体にキャップを被せる、とか

裏紙作るために印刷失敗した紙にバツ印をつける、とか。

しかし

ここからデータを取って

こういう風にデータ加工をして

この人に渡す

というような作業ならば

なぜ、それをするのか、が必ずある。

先週の営業成績を担当者に共有するため

先月納入された在庫を確認するため

今日出社した人の勤務状況を報告するため

などなど、それなりの理由があるはずだ。


なのに

システムのこのファイルを開いて

フィルターでD列に値のある行に絞って

新しいファイルに貼り付けて名前をつけて保存

部長に送るだけ

そんな作業手順だけしか

把握していない人がいる。

だから、作成したデータが間違っていても

気づけない。

違っている、と指摘されても

あぁそうなんですか

と薄い反応なことが多い。

いつも驚くが、こういう人、罪悪感は薄い。

基本、作業手順は合っているから

自分のせいではなく、データが悪い

と思う人が多いからだと思っている。


違う、そうじゃない。

鈴木雅之が降りてくる。

仕事って、そうじゃないんだよ。

自分が今、何の仕事をしてて

誰からそのバトンを受け取り

誰に渡しているのか意識しないと。


コンビニの品出しにしろ

営業先へのプレゼンにしろ

工場の安全巡回にしろ

その仕事には意味があって

その一部を、あなたは担っているんだよ。

ただただ毎月やっているルーティーンとして

流していい仕事なんて

本当は一つもない。

無くてもいい仕事なら

それは仕事じゃ無くて、ムダな時間だ。


どうせやるなら、有意義な仕事の時間を

過ごしたいじゃあないか。

ね?

だから頭を使おう。

何でこんなことしてるのかな?

何事にも、興味を持とう。


今年もまた始まりました。

良い一年にしましょうね

自分の力でイヒ