鹿目まどかが作り出した魔女空間では…。

ハチべえ「イタタタ・・・さてと、そろそろ潮時かな…」

ピカッ!! ドッカーン!!!!

魔法少女一同「!!!!」

シュワシュワシュワ~
魔女空間は消え、現実世界に戻った。

まどか「あいたたた・・・何、今の!!」

さやか&ほむら「まどか!! 大丈夫?」

さやか「声合わせるなっての!!」

ほむら「それは私の台詞よ、このスットコドッコイ…」

さやか「なんですって!! じゃあ、あんたは、おしっこチビリじゃ~!!」

カチャ…暁美ほむらは拳銃を美樹さやかに向けた。

ほむら「やはり、あなたはこの時間軸でも早死にする運命ね…」

さやか「やれるもんなら、やってみなさいよ~!!」

ガチャン!! 美樹さやかは暁美ほむらにサーベルを突きつけた。暁美ほむらは盾でそれを防いだ。

ほむら&さやか「ぐぬぬぬ・・・」

まどか「止めてよ!! も~いい加減にして!!」

ポカッ!! 鹿目まどかは暁美ほむらの頭を軽く殴った。

ほむら「まどか・・・」

カチャ…暁美ほむらは拳銃を下ろした。そして美樹さやかもサーベルを下ろした。

さやか「や一い! まどかに怒られた!! あっそれ! まどかに怒られた~!!」

ゴチン!!

さやか「痛った~!!」

佐倉杏子は槍で美樹さやかの頭を叩いた。美樹さやかはあまりの痛さに思わずしゃがんだ。その瞬間、美樹さやかから何かがコロコロと転がった。

杏子「ほっんと~、お前はお調子もんだな・・・」

まどか「杏子ちゃん、いくら何でも強く叩きすぎたよ・・・」

杏子「あれ!?」

さやか「キュ~・・・」

美樹さやかは倒れて気絶していたように見えた。

ほむら「美樹さやか、気絶したふりは止めなさい! あなたはその程度で気絶するタマじゃないでしょ!!」

ボコッ!!
暁美ほむらは美樹さやかを蹴飛ばした。

ほむら「あら?」

さやか「・・・」

ボコッ!! もう一度暁美ほむらは美樹さやかを蹴飛ばした。

さやか「・・・」

ほむら「・・・おかしいわね? じゃ、もっと強く…」

まどか「ほむらちゃん、もう止めてよ!! あのね、さやかちゃん、気絶したふりバレてるから、もう起きて!!」

鹿目まどかは美樹さやかを抱き上げた。
ダラリ・・・美樹さやかの腕が力無く垂れ下がった。

まどか「えっ!?」

杏子「どうした!!」

様子のおかしさに佐倉杏子が近寄り、美樹さやかの身体を何度も揺さった。美樹さやかは目はうつろに見開き、ロから舌をダラリと出していた。

杏子「こ、こいつ死んでるじゃねーか!!」

まどか「うそ、うそだよね・・・さやかちゃーん!!」

「ふふふ・・・」

さやか「じゃーん!! 死んだのは嘘でした!! 実は生きてるよ~ん!! ヘヘーン! 騙された~!!」

美樹さやかは目を開き、おもむろに立ち上がり、あっかんべえをした。

杏子「何!! この野郎、あたしを騙しやがったな!!」

さやか「それにしても、ほむら!! ちょっとは手加減してよね! マジで痛いじゃない!!」

ほむら「くっ!この娘は・・・」

まどか「さやかちゃん・・・」

さやか「うっ!!」

バターン!! 美樹さやかはいきなり倒れた。

まどか「えっ!?」

杏子「ったく、もういいよ・・・」

ほむら「・・・」

暁美ほむらは美樹さやかに近づいて、彼女の瞳孔を確かめた。

ほむら「杏子、今度は本当みたいよ。美樹さやかは死んでるわ…」

杏子「な、なんだと~!!」

まどか「マミさん!! 大変です!! さやかちゃんが、さやかちゃんが・・・って、あれ!?」

・・・巴マミの返事は無く、その場から居なくなっていた。

まどか「えっ、どこ行っちゃたの・・・そ、それじゃあ、ハチべえは? ・・・もいない?」

杏子「ちっ! あいつら、肝心なときにどこ行きやがった!!」

「やれやれ、何か大変そうだね・・・」

トコトコと現れたのは、キュゥベえだった。