…①の続きです。
救世主、それは...
私の両親でした。
前回の①にも書きましたが、
我が家はごくごく普通の一般家庭。
父は定年して年金生活、母も小遣い稼ぎ程度のパート社員。
結婚式に援助してもらえるようなお金はありません。
そう、お金はなかったんですが、
あるものがあったんです。
今から約15年前、とあるホテルで私の兄が結婚式を挙げました。
その時、ホテルから会員になりませんか?と案内をされたそうです。
詳しい内容は忘れましたが、私のわかる範囲で簡単に書くと、
毎月いくらか積み立てをして、それが満期になったら冠婚葬祭の時に使用できる
というもの。
月々の積み立て金額は数千円で、期間は10年間。
もし積立期間満了までに利用したい場合は、残りの金額を前倒しで払い利用することも可能。
当時の母は、
まぁ、とりあえず入っておこうかな、娘(私)も10年経つ前に結婚するだろうし。
このホテルで結婚式を挙げるとも限らないけど、お葬式にも使えるし、誰かに譲渡することも可能だし、月々この金額なら払えるし。
と軽い気持ちで入会していました。
しかも2口☆☆
そう、あるものとは
ホテルの会員特典でした。
ブライダルフェアに行った日の夜、
結婚式、金額的に無理っぽいよ。
やっぱあきらめるしかないんかな…
と弱音を吐き涙した私の姿を見た両親は翌日、私に内緒で、
積み立てをしていたホテルへ行き、見積もりを貰ってきてくれました。
私が悩んだりつまづいた時、
いつも手を差し伸べて助けてくれる両親。
私は改めて、この両親の娘に生まれて本当にしあわせだと思いました。
...③に続く。