この映画は私が初めて13年間働いて(今考えると凄いな)産まれたばかりの子供の成長が見たい!一緒に過ごしたい!と思って転職を決意した時に転職後1週間で『うつ病』が酷くなった時に妻と一緒にに観た映画です
それまでは激務で朝から深夜まで働くのはもちろん、休日もあってないようで職場まで行ったりスマホは鳴り続けていました
転職先は工場で朝こそ早いものの17時には帰れるので年収はガクンと下がるけど希望に満ちていたのを覚えています
しかし人間には向き不向きがあるのでしょう
薄暗い工場でグオングオンと機械音が鳴り響き、重苦しい空気と匂いに食欲不振になりました
比較的若い子が多い職場で、今まで年上とばかり仕事をしてきた私にはコミュケーションもつまらなかったです
仕事が終わって外に出ると、まだ陽の光がまぶしくて刑務所から出所したような気分になりました(刑務所に入ったことはないですけど)
それから1週間後には5キロも痩せて朝は起き上がれなくなり、とうとう仕事を休みました
面接してくれた部長さんは電話口で『そういう人は何人も見て来た』とガッカリしていました
いや、何人もそうなっているんだったら会社側も何かしら改善しようと思わないのか?
今思うとそう感じるのですが当時は『なんで自分はダメなんだ』『死にたい』とばかり思っていました
そして必死に希死念慮に耐えて布団に潜っていました
そこから2週間くらいパキシルを飲んで少し効いてきた頃に妻と映画を観に行ったのです
たまたまこのタイトルが気になって観てみようと思ったんですよね
この映画の主人公も激務で人間関係もズタボロで、電車に倒れ込むように飛び込もうとしたところを助けられます
そこから仕事中心で狭くなっていた視野が広がり手放して人生で本当に大切なものが何かを知っていきます
私もこの頃は視野が狭くなっていましたから、映画を観ながら涙が止まりませんでしたし、手放して生き方を変えよう!と思った瞬間でした
それから『自分らしい生き方』『楽しく働く』ことを考えて、給料は安いけれど福祉の世界に身を置くことにしました
実際、障害福祉の仕事自体はとてもやり甲斐があって、特にキツイとかシンドイと思ったことはありません。みんなで笑って仕事が出来ました
ただ1つ『福祉への想い』が強かった私は出世していくと社長と意見が合わなくなったり、福祉の現場でもイジメがある事にショックを受けました
それでも今回、最後の雇われとして福祉を選びました
もう一度、当事者としてやり甲斐を感じながら誰かの役に立ちたい気持ちが強かったです
新しい生き方として週4パートと自営業という形で挑戦してみます
今度こそ『楽しく自分らしく活き活きと』働けたら良いなぁ
私にとっては給料がどうとかより、長く安心して続けられることも重要なんです
でもいつでも逃げ出せるように、あまり期待しないでゆるく行こうと思います
もう二度と『うつ病の悪化』はゴメンですから
そんなことを想いながら改めて観た映画でした