何年か前にも観た映画ですが、今日診察終わりにレンタルDVDを借りてきました

(診察は結局明後日に胃カメラとなりました)


堺雅人さんが演じるうつ病当事者は、動きだったり気分の上下だったり描写が細かくて、たまに自分と重ねてツラくなる瞬間もあります

『何も出来なくて申し訳ない』『自分はここに居ていいのか』そんな気持ちが描かれていて、本人もツライけど支えてくれる妻もツライことは分かっているからこそ『申し訳ない』で一杯になりたす


宮崎あおいさんが演じる妻役は、夫を支える綺麗な話だけでなくキチンとツライ気持ちやイライラする気持ちが描かれています

実話ですから当たり前ですが綺麗事だけでは上手くいかないのが現実です

ただの御涙頂戴のハッピーエンドではないところに良さがあると思っています


途中に出て来る『次男坊』

明るくて元気な様子だったのに、東京から帰省してうつ病が治ったと思った直後の自殺

飛びっきりの笑顔を残してこの世を去りました

この気持ち、心境には少し共感できます

もう思い残す事はない、やっと解放されるんだ

私ならそう思うでしょう

もしも子供が居なかった耐えられなかったかもしれません


生きているだけで良い

そう言うのは責任のない他人です

本当に自分を必要としてくれる人の言葉や態度からしか貰えない安心感なのです


この映画や本が出版されてだいぶ経ちますが、うつ病の本質の部分はまだまだ理解されません

それは当事者だからこそ感じます

それでもこうやって作品となったり、発信をする事で少なからず心が楽になる人は存在します


私も日記程度に、無理をせず、出来るだけ楽しみながら発信していきたいと思います

堺雅人さんのセリフ『私は自分の病気を恥ずかしいと思っていましたが今は誇りに思います』

そんな風に思える日が来るように