うつ病になるとツライ症状の1つに『何をやっても楽しいという感情が湧かない』があります。


以前まで楽しめていた趣味に限らず、食事をすることも、ゲームやテレビも、人と遊ぶことも。

本当に感情を失くしたのかと思うくらい『無』や『無関心』だったり『苦痛』『上の空』だったりします。


頭を埋め尽くすような不安や罪悪感など負の感情が圧倒的に勝っているんだと思います。

集中力もなく面倒臭い気持ちも強いですね。


こうなると最早自分でも廃人になっていくような感覚がわかるんですよ。

スマホでは何回も『何も楽しめない』『楽しい感情 無くなった』等と検索するくらい自分でも困惑しているんです。

どうして皆んなは普通に楽しそうにしているのだろう?と不思議にさえ感じるのです。


そして行き着く先は『何の為に生きている』という疑問です。

楽しいことが1つもない人生を頑張る意味などないのではないかと思い始めます。

これがどれほど苦しく恐ろしいことか、おそらく想像もできないと思います。


これはうつ病のたった1つの症状に過ぎません。

同じような苦しい症状が無数に襲ってくるのですから、何もしていなくても疲れ果て生きる気力は奪われていくのです。

どんな言葉をかけられても治るものではないと思っています。ただ知って欲しいのです。


よく私がうつ病ってどんな病気かと聞かれたら『毎日拷問を受けているような生き地獄』と答えています。

人は『何もない空間に3日も居れば正気を失います』それと同じような感覚を毎日味わうのです。


必死に助けを求めても、誰にもどうすることもできません。

主治医の治療を受けて耐えるしか現実的な手段がないのです。

唯一出来ることはただ知って理解してあげること。それが1番かなと当事者としては思います。


カウンセリングや行動療法などはその後の話し。

まずは少しでも楽に過ごせるようになることです。うつ病の実態が誰か1人でも多くの人に伝わりますように。