障害福祉事業所で2年ほど働いて管理者になっていた頃、欠員補充でパートさんを雇うことになりました。


面接ではハキハキしていて福祉歴も10年と即戦力の女性でしたので即採用となりました。


初出勤の日は一緒に仕事をしましたが、同い年ということもあり初日から意気投合して楽しく働けそうだなと思ったのを覚えています。


実際仕事を覚えるのも早く、経験値や能力も高いので自分からどんどん仕事を進めていきます。

私が言う前にやって欲しいことを先回りしてやってくれ、正直社員よりも仕事熱心でした。


福祉に対しても情熱を持っていて、私にとっては部下であり友達みたいな感覚もあり学ぶところも多かったです。


しかしそれだけ仕事が出来て、しかも38歳とはいえ職場では若く容姿端麗な方でしたので妬まれる要素はあったと思います...


事件は後輩(男)がそのパートさんと一部の利用者を誘って個人的に歓迎会をしたことが始まります。

私は完全に寝耳に水でしたが、その事が発覚して会社の代表がとても怒っていました。

当の後輩は何故怒られているのかわからないどころか『私が主催した』かのような言い訳をしていたようです。

その時は私は何も知らなかったので『良かれと思ってしたことなのでは?』と、その後輩を庇いました。


しかし実際はその後輩はパートさんと親密になりたかったというのが事実です。

この時に庇ったことがキッカケで私は代表との間に深い溝が出来ます。

しかもこの後輩からはその後もある事ない事吹聴されますます溝は深くなっていきます。


この事件をキッカケにパートさん(何も悪くない)への風当たりが強くなりました。

会社の為にやったことも否定され、あげくには変な噂話まで垂れ流されていました。

見兼ねた私はパートさんに状況を話し、これ以上嫌な思いをしないよう立ち回ることにしました。


しかし代表含め社員や利用者を巻き込んでどんどんエスカレートしていきます。

そもそも代表には同調せざるを得ない人達が多いですし、後輩も好意を寄せているものですから状況を掻き回し、私への対立を深めていきます。


どんなにパートさんが真実を話しても信じてもらえませんし、頑張っても評価されません。

私が庇えばさらに状況が悪化するような状態でした。

そしてわずか4ヶ月でパートさんは辞めることになってしまうのです。

私は同じ温度感で仕事が出来る彼女に居て欲しかったのですが、どうしようもない会社の体制に止めることは出来ませんでした。


そしてパートさんが辞めた後は、もう標的は私しか居ません。

後から知りましたが、ここぞとばかりに後輩が代表に私の悪口を言っていたようです。

そして当然深い溝が出来た状況でそんな話を聞いた代表は信じます。

信じるだけならまだ良いのですが、明らかに態度が一変しましたし、やることなす事否定されていきます。


最も酷かったのは利用者にまで私の悪口を吹き込んで孤立するように仕向けられたことです。

会社の代表が言うのですから、もうどうしようもありません。

何かあれば私に直接言えば良いものを、陰でコソコソと嘘や情報操作で追い詰めようとします。


それから半年間そのような状況でも仕事だけは一生懸命にやりました。腑が煮えくり返るような思いでしたが、誠実に仕事をしていればきっと報われるはずだと信じていました。


しかし、ある日私は親友のiさんから『あなたの話を聞いた、真実が知りたい』と言われた時、その内容を聞いて、もうこれ以上は無意味だと感じました。

iさんにはそこで初めて全ての流れを話しました。

どう判断するかはiさん次第ですし、私は退職することを決意していましたのでどうでも良かったです。


その後すぐに退職届を提出しました。

最後に今まで黙っていた私が知る真実を告げて。

証拠も持っていました。

ちなみにこの時の会話は録音しています。

管理者という立場から代表から過去に聞いたこと、見たことの中で『不正』『パワハラ』などに該当する内容も知っています。


あまりにも対応が酷ければ県や市、マスコミや労働監督署に通報するつもりでした。

ちなみに今まで辞めていった人達とは繋がっており、同じくイジメを受けていたことから証言しても良いと言う人も複数名います。


ただ私の中では利用者から管理者まで雇って頂いた事実だけは感謝していますし、どちらかと言うと裏切った後輩の方を恨んでいます。

そして最後の話し合いでは代表も非を認める発言や最低限の配慮はあったので、今のところそこまでする気はありません。


ちなみにその後、後輩は性的虐待で訴えられています。しかも自分から私に助けを求めて連絡をしてきました。神経を疑いますね。

この話を聞いてから怒りが再燃してきて、しかも後輩は会社的にはお咎め無しらしいので、もう全てをぶち撒けてやろうかと思っています。


福祉という世界で、イジメはあるのです。

本当にこの世の縮図ですね。