結婚しよう | clover chronicles Ⅱ

clover chronicles Ⅱ

b-flower・Livingstone Daisy 八野英史の音楽年代記 クローバークロニクル2

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結婚しよう / Five Beans Chup
Album「The First Day Of Summer」

小学校5年生の時、音楽の授業で「‘こいのぼり’をオルガンで弾けるようになる」という課題があたえられました。
僕の家にはピアノもオルガンもなかったし、そもそも音楽という教科自体があまり得意ではなかったので、「これは困ったぞ・・・」ということになりました。

男子のほとんどはそういう状況だったので、そこで先生がとった策は、なんと弾ける女子がマンツーマンで男子に個人授業をするというもの。

みなさん、小5の頃を思い出して欲しいのですが、これは男子としてかなり恥ずかしいというか、照れで耐えられん状況なんです。
女子の反応も「えーーーっ」という大ブーイング。
でも結局1週間後に「こいのぼり」の実演テストが行われることになり、その1週間で男子は女子から「こいのぼり」のオルガン演奏を修得しなければならなくなったのです。

僕の学校の音楽室にはいっぱいオルガンがあって、男子で弾けない人は放課後残ってそこで女子に教えてもらうことに。もちろん僕も居残り組です。

僕の担当女子は、少し毛深いがために男子から「ウー(注)」と呼ばれている女の子、Mさん。かしこくて可愛いといえば可愛い子で(毛深いといってもいくらなんでもウーほどではない)、もちろん僕は緊張。
だいたいその年頃の女の子は男子よりずっとマセてますよね。


Mさん:違う違う、この黒鍵は親指で弾かないと
僕:あ、こう?
Mさん:そう、じゃあもう一回はじめから弾いてみて
僕:えっと、こうかな(弾いてみる)あっ・・・
Mさん:きのうちゃんと家でイメージ弾きしてみた?日にちないんだから家で練習せんと間にあわへんよ。
僕:はい・・・。

という感じ。

それにしてもこれは「惚れてまうやろ」環境でしょ。
僕もしっかり「惚れて」しまいましたよMさんに。

でも引っ込み思案の僕は,もちろん告白するでもなく、給食の配膳の時に、できるだけきれいな食器を彼女の机に配備してあげるというとてもとても地味な気配りで恋心を表現したのでした。
なんて淡い・・・。

注:ウーとはウルトラマンに出て来る怪獣の名前


「結婚しよう」

わたしほど きれいな娘は もうあらわれないわ
あなたほど 明るむ人は もうあらわれないわ

サイダーの壜を鳴らし 夏休みには結婚しよう

区役所も父さんたちも きっとあきらめるわ
なにひとつ 欲しいものなど 他にはないわ

いわし雲が来る前に 海を見ながら誓いたてましょう
I LOVE YOU


マイスペまたなんかおかしい(設定画像が変)。曲は聴けるよ。
bee のマイスペ