どうすれば惨劇は起きなかったのか | 熊本で独立した五十路男のブログ

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熊本で2005年4月に起業してからの活動日誌。ランとがん治療とガンダムも。がんサバイバーたちに希望を!

昨日夕方自宅近くで「建物火災」と熊本市の災害メールがありました。

だいたいメールが届くタイミングで消防車のサイレンの音が聞こえてくることが多いです。

 

しかし、それがなかったので「遅れてるのかな?」と思っていると、地元消防団の部長から電話があって

 

「境んちの近くらしかばってんが煙見ゆっや?」

 

え!慌てて外を見渡すと東に見える山の向こうに黒い煙がありました。

 

「今から現場に向かうけん。境は積載車ば持ってきて!」

 

現場は自宅近くではありますが、積載車を取りにすぐさま消防団の活動服に着替えて消防小屋へ。

消防小屋にはすでにほかの団員が積載車で待機していて、分団長を含めて4名で現場へ向かいました。

 

どうやら場所は百貫公園の裏側。

さっき消防小屋へ向かった道を戻るように現場へ向かい、百貫公園近くになるとすでに消防関係の車輌がたくさん到着して消火活動が始まっていました。

 

ピークは過ぎている感じだけれども、まだ軒先には炎が見えている状況でまだ消火活動真っ只中合流しました。

結構激しく燃えていたようで消防、警察はもちろんテレビ局まで来ていました。

 

あれ?ここは・・・

 

まだ松尾西小学校があった頃、町内運動会で同じチームで私をかわいがってくれていた方の家。

約1年前の8月19日にすぐ裏の敷地に土砂崩れが見られ避難を見届けて以来、車で自宅へ帰るときはいつもこの家の前を通っていました。
 

複雑な思いの中、消火活動のサポートをしていると町内の自治会長さんが来られたので挨拶をして住民の方からの情報を聞かせてもらいました。

 

消火が済んだところで地元消防団が夜通し見回りをすることになりました。

そこから3回ほど交代で見回りをして、3時近くにいったん帰宅。

5時半に片付けをするために現地へ向かいました。

 

片付けは簡単なのですぐ終わって、団員の朝ごはんを買うために

「すき家」⇒ 電気消えてる9時オープンになってる💦

「吉野家」⇒ 電気消えてる💦

「ヒライ」⇒ 6時からオープン。すぐさま弁当を注文。

して、消防小屋で集まった消防団員10名で朝ごはん。

 

・・・

 

今回の火災でおひとり亡くなられました。

 

火元※はわかりませんが、ご高齢の夫婦ということもあり、火事にすぐ気づくこともできなかったり、避難が困難だったようです。

 

そのまま朝からかみさんを送って、火災現場の前を通ったところ自治会長さんがいらっしゃったので挨拶をすると、

 

「手を合わせに来ました。」

 

ここの集落は超高齢化が進んでいるし消防団員もいないし、空き家もあるそうで空き家バンクの話もあがっているようです。

火の用心と言って回るだけでは今回のような惨劇は防ぐことはできなかったという現実に無力さを感じてしまいました。

 

もう15年以上消防団にいますが、実際火災現場へ出動したのは初めての経験でなおかつこんな激しい火災とは・・・。

 

写真は先日の消火栓点検の時のものです。

 

※ 2020.08.12 追記
コンセントからの出火が原因でした。