医師から「腫瘍の場所に問題が・・
手術中に神経を傷つけることもあるので・・
今はまだ何とも言えませんが見えなくなる可能性も・・
一刻を争うので早く渡米したほうがいい」と
ジンギョンは告げられる。
イノクは「検査結果は数日かかると・・何かあったのかしら?
洋装店の電話番号を書いてきた。異常があれば連絡が・・」と言うと
「異常があれば連絡を?私が病気になってほしい?
私の服は?」とジンギョン。
「急だから持ってきてない、それもきれいよ」とイノク。
「土がついているのよ。何を考えてる?聞いてない?
倒れたんだから当然でしょ」とジンギョンは機嫌が悪いようだ。
「タクシーで帰るから大丈夫、いつアメリカに行くの?」
「早く言ってほしい?」
「行く前に漢方薬飲ませたいの。」とイノク。
「行くなとは言わないのね。
倒れたのに薬を飲ませてでも行かせたいの?
行きたくない。イヤだから戻ってきたの。
スングムが引っ越すと言うから・・
私は安心して暮らせる場所もない。なぜ私がアメリカへ?
なぜ病気に?なぜこんな人間に?
大奥様のせいなのになぜ私が出て行くの?」とジンギョン。
「嫌なら行かなくていいのよ」とイノク。
「だったら私はどこにいれば?安心して寝る場所もない。
母さんは何なのよ。洋装店で稼いだ分で何を?
家もなくて女将さんの部屋に・・私は本当に娘?
部屋すらないなんて・・あの家にいる理由は何?
薬売りに下心でもあるの?」
イノクは何も言えない。
チスの迎えの車が来てジンギョンは行ってしまう。
スングムは畑で作業をしている。
ウチャンがジンギョンを背負っていた姿を思い出してしまう。
ウチャンは通りを歩いている。
倒れた時のジンギョンを思い出してしまう。
薬局に戻るウチャン。
「ソ検事は調査してくれている。状況も証拠も確かだと・・
昨晩ハン議員が検察に自ら来たらしい。毒蛇に面会を頼んだそうだ。
2人は何の話を?」とジョンスに言うと
「(毒蛇は)ハンを利用して逃げるつもりだな」とジョンス。
ウチャンの様子が変だ。
「今回は毒蛇も逃げられないって・・
ハン議員もあいつを切りたいと・・」とジョンス。
「毒蛇はジヌの件を知っている、何をするつもりか…」とウチャンは心配する。
毒蛇の面会してから、チスは悩んでいる。
ソ検事から電話だ。
「手帳を見たら、その日は妹が渡米した日だった、
寂しくて早く帰った。キムは運転手だったので
俺と一緒に帰ったはずかと・・」とチスは嘘をつく。
電話を切ってから
「またこういうことになるのか」とチスはつぶやく、
毒蛇を逃す方向になるようだ。
ソ検事はチスの発言をジョンスに知らせる。
「心配が的中した。ハン議員が毒蛇のアリバイを証言したと・・」とジョンス。
「血まみれで帰ったはずなのに?ウソだ」とウチャン。
ウチャンは「やることはやった。畑仕事でもするよ」と出かけていく。
ウチャンは畑に着くと、スングムは台風対策で針金をつけている。
ウチャンはトックが気になるようだ。
「みんなが働いているのに酒かよ・・」と声をかける。
「洪水も台風も関係ない。ジンギョンが入院しているのに・・」とトック。
「ジヌのことを聞いたの、ジンギョンから・・・
ジンギョンはさびしかったそうよ、誰にも話せなくて」と
スングムはウチャンに話す。
酔って仕事から帰ってきたトック。
「ジンギョンがかわいそうで仕方ないよ、
ジンギョンはまだ戻ってないのか?」と泣き出してしまう。
スングムはイノクにジンギョンの様子を聞きに行く。
「チス様がセウン堂へ戻ろうと言ったの。
大奥様を追い出すとまで言ったけどジンギョンは断った。」とイノク。
さらに「奥様は家を見つけた?
私はなぜ部屋を借りなかったんだろう・・お金はあるのに・・
ジンギョンの離婚を知った時、連れ出すべきだった。
なぜここにとどまっていたんだろう・・
ジンギョンは具合が悪いのかイライラしていた。
なぜ母さんは自分の部屋すらもないのかって休める場所がないと・・」と
イノクはスングムに話す。
トックはスングムからジンギョンがヨニのところに帰っていったと聞く。
あまりにもトックがジンギョンを心配するのでヒャンジャはあきれてしまう。
黒バラ
スングムはボンダルに
「母さんの家を探して・・母さんだけの・・
広くてきれいな家で暮らしやすくて南向きの広い庭付きの・・
母さんのためだし、お金は惜しまないわ」と頼む。
「若い時は父さんのことで苦労して、母親に再会しても苦しんだのに
親孝行しているから偉いぞ、お前は幸せになれる。」とボンダル。
「もう幸せよ。父さんも母さんもいるし、
もう望むものはないわ。」とスングム。
スングムが帰ると「俺もあんな娘がいたらいいのに・・」とボンダル。
「母親の家を買うと言う割にはスングムの表情が暗かった。
金が惜しいのかも・・」とヤン部長。
「ジンギョンのせいだ、友達が離婚して病気なんだから・・」とボンダル。
「舅のぺク会長は大物らしいな、
彼のおかげでハン社長が議員になれた」と薬材店のおじさん。
「政経癒着の中心人物、腐敗の温床って意味だ」とレット。
「ジンギョンが離婚したから、もう終わりだろ?」とおじさん。
「それはないよ、今まで築いてきた人脈がある、
それで毒蛇もいい思いをしてきた」とヤン部長。
ヨンスが耳を澄まして聞いていた。
ヤン部長はチスに
「スングムが奥様に家を買うそうだ、
いい家をボンダルさんに探すように頼んでいた。」と教える。
「毒蛇が捕まり、シンファ製薬はどうなります?
俺もいろいろ勉強したので経営できるかと・・」と提案するが
チスににらまれ、ヤン部長は話をやめてしまう。
チスはぺク会長に電話する。
ヨンスは「スパイをやめようかな、ヒャンジャにばれたら殺される。
悪い気もするし、散髪店の家族にだけ話そうか」とジョンスに相談する。
「まだダメ、毒蛇の起訴が確定したらな」とジョンス。
「俺が毒蛇に何かされないか心配?ありえる。
毒蛇にはコネがあるから・・国家議員や長官ともつながっていると・・
ジンギョンの舅ぺク会長は中心人物だと」とヨンス。
「ヒョンジェは?ソ検事に聞きたいことが・・」とジョンス。
ヨンスは「店を予約した、女性へのお礼には金を使え」とヨンス。
高級店を予約され驚くジョンスに、
「お偉い方の接待するように女性にもやれ、
キャンセルはできない、店で一番高いコースを頼んじゃった」とヨンス。
ヨンスはヒョンジェに
「兄さんがお礼をしたいって、絶対にがつがつ食べるなよ。
その服は何だ?参考に教えてやる、
兄さんは基地村で米軍と行動していた。
遊ぶときは人が変わるからな・・
兄さんが使う1万は他の人の10万の価値がある。
君も10倍は努力してくれ」とアドバイスをする。
ヒョンジェはイノクの洋装店へ行き服を借りようとする。
「ユン・ジョンスとデート」と言うと
セラとイノクは「本当に彼とデート?」と疑う。
大奥様はイノクに
「どうして電話しないの。ジンギョンが倒れたと言うのに・・」と文句を言う。
「検査を終え、奥様のところに行った」とイノク。
「どうしてセウン堂に帰さないのよ」とさらに大奥様。
「よくそう言えるわね」と言ってイノクは切ってしまう。
大奥様はすぐにヨニに電話する。
イノクと同じように文句を言う大奥様。
ジンギョンが代わると
「あんたのせいで寿命が縮むわ。なぜ入院したのよ。
そこにいるから病気になるのよ、早く戻ってきて」と大奥様、
「帰るなら条件があるから兄さんに聞いて」とジンギョンは切ってしまう。
「頭痛のせいで眠れないのを知ってたのに
病院へ連れて行かずごめんなさい」とヨニ。
「自分のことで精一杯でしょ?検査結果に数日かかるから
母さんは漢方薬買うって」とジンギョン。
ヨニはチケットもキャンセルしてと言うが
「ウソばっかり、みんな私に早く消えてほしいくせに、
私は時限爆弾と同じ、不安でたまらないはず・・」とジンギョン。
「先に渡米すると言ったのはあなたよ、もう気が変わったの?」とヨニ。
「あの時も望んでいったわけではない。仕方なく言ったの。
そうよ、いやよ、なぜ逃げなきなゃいけないの?
悔しくてたまらなない。みんな嫌い」とジンギョンは怒鳴ってしまう。
チスからジンギョンの条件が大奥様を追い出すことと聞き、大奥様は驚く。
「ここを離れることは無理か?やっぱりな、
娘が病気でも大奥様の座は守りたいんだな。
イノクならすぐに出て行く」とチス。
大奥様は話題をかえようと「ジェイル父さんが帰ったわよ」と
ジェイルを呼ぶ。
ジェイルがソウルに帰ろうかと考えていると言うと
大奥様は「夏が終わるまでここにいて」とジェイルを引き留めようとする。
ジョンスがヒョンジェとデートすると聞き、旅籠のおばさんは
「大事な私の息子の将来を台無しにする気?」と嘆いている。
ジョンスはプレゼントまで用意したようだ。
ヒョンジェはセラから譲ってもらったワンピースを着ている。
「娼婦みたいな恰好だ」とおばさんに嫌味を言われ
「ジョンスは基地村スタイルが好きだって・・」と
ヒョンジェも負けずにおばさんに言い返す。
ヒョンジェとジョンスは高級店に来ている。
紙袋を見て「プレゼント?」とヒョンジェは期待するが、
ジョンスは弁当箱を出して
「食べ残りは非衛生的だから食べる前に入れよう」と
料理を詰め始める。
「2人が食べる分だけ残して全部入れろ」とジョンス。
ヒョンジェはあきれて酒を注文する。
ジョンスとヒョンジェが帰ってきた。
みんなを居間に呼び、ジョンスは弁当箱をみんなに配る。
ジョンスたちが食べたものはスープとキムチだけと聞き
ヨンスはあきれている。
「なぜ酒は飲んだ?」とヨンスに聞かれ
「いつもと違う入れ物に入れて持ってくるんだ。
もったいないから飲んだ。」とジョンス。
高級店の料理を前にしておばさんは
「死んだって人が戻って服役していた人が自由になって
あきらめていたヨンスも戻った。もう望みなんてない。十分幸せよ。
でもジョンスを結婚させないとね。それさえかなえばもう最高だわ。
ヒョンジェはダメ、あんな服着るなんてみっともない」
と喜んだり怒ったしている。
「素敵だったけど・・しかも酔った男を送ってくれた」とスボク。
「あの子は背が高いからダメ、
ジョンスは背が低い女が好きなの。昔、私に言ったのよ、
世界で一番美しい女性は私だって何度もね・・」とおばさん。
スングム、スボク、イノク、酔ったジョンスは笑っている。
ジヌが寝てウチャンは
「今日も無事に過ぎた」とスングムを抱きしめる。
「過ぎていく、すべて過ぎていくさ・・
ジヌは元気に育って俺たちは年を取って高麗人参畑は増えていく。
干ばつも台風もあるだろうけれど、それでも俺たちは生きていく。」
「幸せになれるわ」とスングム。
次の日
ジョンスは二日酔いで頭が痛い。
薬局ではヒョンジェが掃除をしている。
「昨日は不愉快だっただろ?」とウチャン。
「あれが彼の魅力だから・・
性格はきついけれど彼はいつも正しいわ。
父も北の人だから節約の気持ちがよくわかる。
私も父におんぶされ、避難してきたの。
ジョンスの行動には慣れている。」
トックはジンギョンに会う。
「私の話家族に言ってないよね?
もしジヌが何か知ったら、あんたを殺す。」とジンギョン。
ドクプンとジヌが歩いてきた。
ドクプンはおなかが痛いと言い出し
「早くおじさんの薬局へ」とジヌ。
ジンギョンはジヌを見つめている。
トックは薬局に薬を買いに来た。
スングムに「ジヌと一緒じゃない?」と聞かれると
トックは「いいや」と言う。
ジヌはジンギョンと一緒だ。
「何をする?」とジンギョンに聞かれ
「行きたいところがある、連れて行ってくれる?」とジヌ。
「もちろん」とジンギョンは言い・・・・