「7年前の春にジンギョンと会ってない?」とウチャンに聞かれ
「夢だと言ってるでしょ?会ってたら、私だって覚えてる」と
スングムはごまかす。
「その頃、お前も出産だったろ?どこで産んだんだ?気になって・・
大変だったろ?旅籠に戻らず一人で産んだと?イノクおばさんがいた?
それで産んでから来たと?ここに戻ったのは3か月後だと?」
「話したくない」とスングムが大声だし、驚いてジヌが起きてしまう。
ジョンスとヨンスは部屋で飲んでいる。
「嫁さんが今日は機嫌が悪いようだ」と
ウチャンは声をかけ出かけてしまう。
「兄さん、スングムが好きだったろ?」とヨンス。
「子どもの頃の話、今は違う」とジョンスは否定する。
「子どもの父親は誰だ?」と聞くヨンスに
「自分のことを話せ」とジョンス。
「聞きたいことが山ほどある。キャッシーは何か悩みでも?」
「ジンギョンのことさ」とヨンス。
イノクは黒バラで飲んでいる。
「うれしいから飲んでいるの?」と言うイノクだが、
飲むペースが速く、セラが心配する。
薬材店のおじさんがジンギョンのことを言っていると
イノクが気づき、おじさんは水をかけられてしまう。
イノクは酔って家に帰る。
「私はあなたにも怒っている。あなたは全部持っている。
ジンギョンが哀れだと思わない?」とついスングムに愚痴ってしまう。
ジョンスとスングムは薬局でお茶を飲んでいる。
「なぜウチャンにジヌはスングムの子で父親は別にいると言ったんだ?
俺だったら受け入れられない、ウチャンが去ったら?」
「選択の余地はなかった。なんて言えばよかった?」
「正確にはウチャンの子だ」
「ジンギョンがアメリカに帰ったら話す。
ジンギョンは記憶が戻ってきている。
ソウル旅館で私に会ったと・・夢か現実か聞いてきた。
夢だと言ったけれどイノクおばさんも悲しかったかも・・」
「仕方ない。もう起きたことだ。
お前はウチャンとジヌのことを考えろ」
「人の幸せを横取りした気分。不安でしょうがない」
「揺れるな。お前は死にかけているジヌを助けた。
お前のおかげでジヌがいる。自分を責めるな。
ウチャンは遅いな」
「電話があった、ジンギョンを送ると・・」とスングム。
酔っているジンギョンをセウン堂に送るウチャン。
「スングムと仲直りした?
兄さんとキムさん(毒蛇)のこと許した?」とジンギョン。
ウチャンはあきれて「しっかりしろ!!今は1973年だぞ」と叱る。
ヨニが出てきた。
「帰ってきました」とウチャンは挨拶する。
「夜遅いので今度話そう」とヨニ。
大奥様が出てきた。
「ウチャン、あんた・・よくもここに来られたわね。
この破廉恥なヤツ、仕返しするならチスにするか毒蛇を殺せばいい。
ジンギョンを犯すなんてどういうつもり?
娘の人生を台無しにしてよく顔を出せたわね」と怒鳴っているのを
チスが聞き、止めに入る。
「やめなさい。今は町の青年ではない。郡守が招待したバイヤーだ。」
「娘の人生を壊したヤツを黙って見てろと?」と大奥様。
秘書に連れられ、大奥様は奥に入っていく。
「ジンギョンの人生を壊したってどういうこと?」とウチャン。
「離婚したんだ、まさかと思ったが結婚する前に君と関係が・・」とチス。
チスはヨニがウチャンとジンギョンのことを知っていたとわかり、
大奥様がジンギョンの結婚を急がせたと知る。
「わかってて結婚させたのにどうして(大奥様は)ウチャンを責める?
惚れていたのはジンギョンのほうなのに今さら・・・」とチス。
ウチャンは車を運転しながら、
ジンギョンが海辺で
「愛している、いっそ私を死なせて」と言った時のことを思い出す。
そして薬局にいるジョンスを見て、
「今後の苦労はお前の過ちのせいだ」とジョンスに言われたことも思い出す。
「ジンギョンは離婚していた。」とウチャン。
ジョンスはそれでイノクが落ち込んでいたとわかる。
「離婚の原因は俺なのか?」とウチャン。
「そんなわけないだろ」
「大奥様に言われた。」
「欲張りババアの話は気にするな」とジョンス。
「以前、これからの苦労は俺の過ちのせいと言ったが・・
生死の堺でもその言葉が浮かんだ。
今の苦労で罪が消えるなら、喜んで受けて立つ。そればかり考えた。」
「それで帰れたからいいだろ」
「でも罪は消えてないようだ、ジンギョンは・・・」
「あれは過去のこと。部屋に行け。妻子が待っているだろ?」と
ウチャンはジョンスに叱られる。
「俺は幸せになっていいのかな?」
「当然だ」とジョンスははっきり言う。
次の日
ヨンスが上半身裸でいるのを見てヒョンジャが騒いでいる。
「ここに下宿することになった」と旅籠のおばさんはヒョンジャにごまかす。
ヒョンジェは「セウン堂の娘から」と言って
ジンギョンのプレゼント(カバン)をジョンスに渡す。
トックからのプレゼントは皮の財布で新札の500ウオンが入っているのを
ヒャンジャは見せられる。
返そうとするジョンスに「返しちゃダメ。金持ちになれって意味よ」と
おばさんは教える。
トックのお母さんはセウン堂に来ている。
「イノクの結婚どう思います?」
機嫌が悪い大奥様は「イノクが洋装店の社長だから妬いている」と言う。
「奥様(ヨニ)はイノクに嫉妬を?
イノクは薬売りの面倒を見てきたのに
邪魔しようとするなんて・・
今まで奥さんと呼んできたことが悔しくて・・
エレナ、劇団の歌手、薬売りの女房、大奥様が嫌うのもわかる。
同情するわ。なぜチョンさんに会ったの?
会うために何時間も待って・・まだ彼のことが好き?」
「うちの嫁に何を言うのよ。セウン堂を見下している?」と
トックのお母さんは大奥様に怒られる。
トックのお母さんが帰ると、大奥様はヨニに
「まさか娘が他人の子どもを育てているのをチョンは知っているの?」という。
「実母はジンギョンだと知っている」とヨニ。
「スングムは夫と渡米しないの?あの二人は見たくない。
子どももいるし・・」
「ジンギョンの子ではないと言いながら不安ですか?」とヨニ。
「どうかしら?一番不安なのはスングムじゃない?
あの子は夜も眠れてないはずよ。引っ越し勧めたら?」と大奥様。
ジョンスの部屋
毒蛇が移住の準備をしているのでウチャンたちは焦っている。
ジョンスはクット製薬会長から日誌のことを聞き出すつもりのようだ。
ヨンスが「相当悪党なのに大丈夫か?」と心配する。
「私たちも気をつけましょう。毒蛇は殺人者、
でも平気な顔して歩き回り社長までなった。怖い人よ」とスングム。
毒蛇がスングムの店にやってきた。
「ウチャンと薬剤師は最近何をしているんだ?
変なことを言うんだ。パクを殺した犯人は別にいると・・
国が犯人と断定した人間がここにいるのに・・
やつらに伝えろ。余計なことするなとな」とスボクに言って出て行く。
ジョンスはクット製薬の会長のところに来ている。
「毒蛇が日誌を持っている?」とジョンス。
「それはない、毒蛇の血がついているから・・
立派な証拠になるから当然燃やしているだろ?」
会長の話からジョンスは日誌は会長が持っているとわかる。
「条件がある、俺の敵を消してくれ、毒蛇より憎いやつ。
メサドンで稼いでた時、俺を告発したヤツ、
ヨンス製薬のユン・ジョンスだ。日誌の引き換えにそいつを殺せ」と会長。
「ユン・ジョンスは俺だから、好きにして」とジョンス。
会長はコップでジョンスの頭を叩く。
「お前のせいで妻や子供たちは俺を捨てて出て行ったんだ、
俺の人生を台無しにして・・」
「それで俺を刺して足まで折っただろ?(傷を見せ)
傷が見えない?死ぬところだった」とジョンス。
ジンギョンは昨日ウチャンと帰ってきたことで大奥様の機嫌が悪いと聞き、
機嫌を直そうと部屋に行く。
「ウチャンは、義姉にとっては娘婿、挨拶に来ただけよ」
「あんたも変わったわね、人も娘婿を心配している場合?」と大奥様の機嫌は直らない。
黒バラではヒャンジャとトックは夫婦げんかをしている。
ヒャンジャはジンギョンを、トックはレットを連れている。
毒蛇が来た。
「ジンギョン久しぶり、離婚の手続きは終わったか?
まだ誰にも言ってなかったのか?悪いことしたな。
でもさ、離婚した子が夫婦げんかの仲裁とは・・」とわざという。
毒蛇を追いかけ、文句を言うジンギョン。
「俺はもう運転手ではない。」
「不思議だわ、どうやって急に出世を?もしかして・・
パク社長の日誌で兄さんを脅したの?」とジンギョン。
毒蛇は急に顔色が変わる。
ウチャンがきて「パク社長の日誌の話をしていたと」とジンギョンは言う。
「離婚されて、おかしくなったのか?面白いよな。
どうしてほぼ同時期に帰国する?向こうで会ってたのか?
離婚したから、またウチャンを誘惑できるな」と毒蛇。
ウチャンは怒って毒蛇を殴ってしまう。
その様子をスングムが見てしまい・・・