スボクは旅籠のおばさんに飯代を払う。
おばさんはスングムの母親が誰かわかっているようで
スボクがスングムに母親が死んだと告げたと知り、あきれている。
ヨニは寝込んでいる。
ジンギョンは「スングム母は死んだそうよ。
スングムたちはここを離れるかもね」と話し、
ヨニは涙を流している。
ヨンスはジョンスに「旅籠の住所は?父さんの名前は?
故郷の名は?」などを何度も聞かれ、「
いい加減にしてよ」と怒っている。
ヨンスは養子に行くとは知らず、
1か月後にはまた戻ってくると思っている。
みんなに見送られながら、
ヨンスは米軍のジープに乗って行ってしまう。
見送りの帰り、歩いているとイノクとセラはジンギョンに会う。
「私の町に来ないで」とジンギョン。
イノクは少し話そうと言うが、ジンギョンは断る。
ジンギョンに背を向けられるが、
「私は体を売ったりしないし、お金も盗んだこともない。
町の人がそう思っていても、あなたには本当のこと知っていてほしい。」とイノク。
「聞きたくない。二度と来ないで、死ねばいいのよ」と
ジンギョンに言われイノクは悲しい。
ヨンスが行ってしまい、子どもらは悲しい。
そこにジンギョンが来て、ヨンスが養子に行ってしまったと言うと
トックとヒャンジャは驚く。
ヒャンジャは家政婦の妹、トックは寡婦の子、ジョンスは弟を失い、
ウチャンは父が帰ってこない、スングムは母が死んだと知らされた、
みんなそれぞれ、お互いに悲しみ、大泣きする。
ヘンラン爺はボンダルの家でスボクと会っている。
「若奥様はスングムの種を買うそうです。
娘の前で死んだ者にされた気持ちを察してあげて」と言って
10万ウォンを置いていく。
スボクは旅籠に戻ると部屋にキム運転手がいる。
「(10万ウォン出して)これを返してくれ。
娘が父の借金を返そうと市場で開城の高麗人参の種を売った。」
スボクが引かないため、キム運転手は金を持って出て行く。
スボクはボンダルとラブに酒を飲みに行く。
スボクはイノクにウソをついた理由、
「娘のジンギョンに会いたいばかりにハン社長に従った。
家政婦になってもいいと思ったけれど娘に死ねと言われた」と聞く。
スボクはさっきの10万ウォンから少しお金を残しておいたようで
イノクに「これで借金を返せ、
君が幸せに暮らせれば子供も安心して暮らせる」と言って金を出す。
キム運転手はスボクからの金をチスに渡す。
「種を持ってこればよかった。カンが隠しておいた物を
息子がチャンの娘にやったようです」と話す。
「まさかウチャンに気づかれたのでは?」と不安なチスに
「処理しましょうか?」と言うキム運転手。
「何もするな。お前の仕事は運転手だ」と叱るチス。
ウチャンはトック母の店に文房具を買いに行く。
「お父さんから預かったお金よ」と
トック母はウチャンに返そうとするが、
ウチャンは「持っていて」と言う。
ウチャンは急いで旅籠に戻り、父の荷物から手紙を見つける。
「黙って行くことを許してほしい。明日の夜には家族全員揃って
開城式のトックを食べられるといいね。母さんと妹を必ず連れてくる。
もし何かあれば、洞窟の種を売るんだぞ。」と書いてある。
ウチャンは帰ってきたスボクに手紙を見せる。
「お父さんが大切にしていたものをスングムにあげたのか?」
「父の命と引き換えになるようでいやなんです」とウチャン。
「お父さんはきっと生きている。そう信じて元気出すんだ」と
スボクはウチャンを励ます。
ウチャンは「スングムにウソをついたのはなぜ?
セウン堂で生きているでしょ」とスボクに聞いてみる。
「スングムが知ってもつらいだけだから、内緒にして」とスボク。
ウチャンはヨニが種を買ってくれたと知り、スングムとセウン堂へ行く。
ウチャンは気を利かし、スングム一人、ヨニの部屋に行かせる。
スングムは種を買ってくれたお礼を言う・
スボクは荷造りをしている。
スングムの髪留めを部屋の床に投げ捨てる。
ウチャンは外でスングムを待っている。
チスに話があると言われ、ウチャンはジンギョンに
「スングムが出てきたら待っているように言って」と頼む。
チスはウチャン父のことを尋ねると
「北へ一緒に行ったと言う人に会った。父一人を北に残して
帰ってきたと・・(種のことも聞かれ)
いらないから、スングムにあげた。種は農夫に必要だから・・」
「売れば金になるぞ、お父さんの遺産だぞ」とチス。
「父さん生きているのに遺産だと?」
「だから捨てたのか?生きていると信じたくて?」とチス。
スングムはヨニからおやつをもらい、
「もしかして若奥様が母さんじゃないかと思っていた。
明日は市だから、そのあとに発つと思う。
セウン原は広大なのに、農業する人がいなくて残念。
セウン原に種を植えれば素敵かも?花も見たいし・・」と
話してスングムはヨニと別れる。
スングムがヨニと会ったので
ジンギョンは自分のことを話したのでは?と疑っている。
「約束は守るって」とスングム。
ジンギョンはウチャンに頼まれたことを言わず、
「もう行くよね?じゃあね」と言うだけだ。
ウチャンは「お父さんが戻るまで、ここで暮らさないか?
息子同然に・・」とチスに言われるが
「一人で大丈夫」と言って断る。
ウチャンはチスの部屋から出るとヒャンジャから
「スングムは一人で帰った」と聞き、慌ててセウン堂を出て行く。
その様子をジンギョンは見ていた。
スングムは荷物を持って待っているスボクと会う。
「ソウルに行く」と言われる。
「ここに連れてきてすまない」と言うスボクに
「来るときは何もなかったけれど、かわいい靴やレースの靴下、
手袋までもらった。嬉しかった、春になったら、セウンに戻って
学校に通いたい」とスングムは話す。
ジョンスに会い、別れのあいさつをする。
「ウチャンにお別れを言えなかった。兄さんに会えてよかった。」
「ウチャンも俺も寂しい時に行ってしまうのか?」とジョンス。
「二人で仲良く暮らせばいい。ボンダルおじさんも一人だから
3人で仲良くすれば大丈夫、涙が出る・・」と言うスングムを
ジョンスは抱きしめる。
ウチャンは旅籠に戻るとスングムの髪留めを見つけ、
スングムたちが去ってしまったと悟る。
スングムたちは清涼里市場につく。
そして1965年、清涼里市場・・
警官たちが取りしまった後に女性が商売品を広げる。
その隣に男性も商売しようとする。
「薬売りは宣伝が必要なのに20分で売れるかな?」と男性に言われ
「バカにしてる?何年、行商を?」と女性は男性をにらみつけ・・・・・