どうするって・・・

そんなの決まってる。

 

 

さっきから気になることばかり。

詳しく聞きたい。

 

 

けど、やっぱり大野シェフのことは

大野シェフ本人からから聞きたい。

 

 

作ってもらった料理は無駄になってしまうけど、

けど・・・

 

 

「あ、あの・・・、

注文しておいて申し訳ないんですけど、

俺もこれで失礼します。

お代は僕が払います、いくらですか?」

 

 

財布からカードをだして、

女将さんに渡そうとすると、

女将さんがじっと俺のことを見て・・・

 

 

「・・・大野を追いかけるの?」

 

 

「あ、はい」

 

 

「なんで?」

 

 

え?何でって。

 

 

「追いかけてどうするの?」

 

 

どうするってそれは・・・

 

 

「俺が頼んだせいですけど、

あの格好で往来を一人歩きで帰すのは、

危険っていうか・・・変なのに絡まれるかもしれないし」

 

 

あの破壊力はパンパない。

男にとって全身凶器だよ。

今の大野シェフは。

 

 

「それに・・聞きたいことがあるので」

 

 

「まあ、確かに。あの格好は目立つな。

けど、あれももういい大人。

タクシー拾って帰るでしょ」

 

 

大将が口を挟む。

 

 

「え?じゃあ急がないと!

お代は明日払いにきます!失礼します!」

 

 

そうだよ。

タクシーで帰られたら追いつかない。

 

 

「ねえ、櫻井くん」

 

 

まだ何か?

急いでるんですけど?

 

 

「自分が何をしようとしてるかわかってる?

櫻井くん、今、男を追いかけようとしてるんだよ」

 

 

うんうんうなづいて、

今度は大将が続ける。

 

 

「あれは男だ。

か弱い女の子じゃない。

変なのに絡まれても自分で何とでもできる。

自分であの格好したんだし。

君がいなくても大丈夫なんじゃない?」

 

 

「そ、そうかもしれないですけど、でも・・・」

 

 

「君がどういう目であいつを見てるのか分からないけど」

 

 

俺はどういう目で、

大野シェフのことを見てるんだろう。

 

 

同僚?部下?友達?

大野シェフはどこに位置する・・・?

 

 

「あいつは男だよ。ちゃんとわかってる?」

 

 

そんなのちゃんとわかってるよ。

あの人が男だって。

けど、どうしても気になるんだ!

 

 

気になって仕方ない。

大野シェフのことが。

 

 

だって、俺は大野シェフのことが!

 

 

・・・そうだよ。

今、はっきり分かった。

俺は・・・

 

 

「・・・君の答え出たみたいだね。

あいつ多分、電車で帰るはずだから、

駅に急げばまだ間に合うよ」

 

 

「はい!!失礼します!!」

 

 

そうかそうだったのか。

何だ分かってしまえば簡単なこと。

 

 

俺は・・・大野シェフが好きなんだ。

なんだ。そうだったんだ。

 

 

あれ?

ちょっと待って。

さっきの大野シェフの行動、

それに女将さんの言葉・・・

 

 

あれって・・・

 

 

俺の考えが間違っていなかったら、

大野シェフってもしかして・・・

 

 

俺と・・・一緒?

 

 

大将に言われた通り、

駅に走って行ったら、

案の定、全身凶器な大野シェフが二人組の男に絡まれていた。

 

 

「ねえ、いいじゃん!

どうせ暇でしょ?俺らと遊びに行こうよ。

ちゃんと家に送ってあげるし。絶対楽しいから」

 

 

「ちょ、離して・・・」

 

 

「3人で楽しいことしよう。ね!

あっちに車停めてあるかさ」

 

 

「・・・ちょ、やだってば、行かないってば、

いい加減離せよ」

 

 

「行かないって行ってるだろ!

手を離せ!俺のもんに勝手に触んな!」

 

 

男の手を払って、

大野さんを背中に隠す。

 

 

「え?・・・翔?」

 

 

「え?・・・マジか。何だツレがいたのか、チっ」

 

 

俺を見て、

すごすご去っていく2人組。

行ったのを確認して、

大野さんに声をかける。

 

 

「大丈夫?」

 

 

「おいらは大丈夫だけど、

何で?もう料理全部食べてきたの?」

 

 

「食べてない。

聞きたいことがたくさんあって追いかけてきた」

 

 

「え?」

 

 

「あのさ・・・大野さん・・・

 

 

 

 

A 色々聞く前に、まずは自分の気持ちを伝えたい。

「俺、大野さんのことが好きだ」

 

 

B 色々聞きたい。気持ちを伝えるのはその後だ。

「大野さんってさ、俺のこと好きなの?」

 

 

 

 

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締め切りは3日後13日いっぱい♪



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◇◆◆◇◇◆◆◇

 

 

読者さん参加型のお話、

『I seek』

たくさんのご参加ありがとうございます♡

 

 

最近更新が遅れがちですみません。

 

 

 

さてさて、

20話目の結果、

非公開希望のコメントも集計したところ、

 

 

A 大野シェフに聞いても答えてくれないだろうな。

言われた通り、店に残って残った料理を食べながら、

2人に話を聞く。

 

14票

 

 

B いや、やっぱり本人の口から聞きたい。

大野シェフを追いかける

 

37票

 

 

 

 

でした。

 

 

だんだん選択肢が難しくなってきた〜〜