「・・・え?松潤・・・?」
大野さんの顎をくいって持ち上げる。
そして、大野さんの瞳を見つめ・・・
「え?ちょっと!松潤!!」
ぎゅっと目を瞑り、
身体を硬直させる大野さん。
「・・・ぷっ!
あはははっ!
・・・そんなんでラブコメの主役大丈夫かよ?」
「え?・・・あれ?もしかして!
松潤のバカ!おいらのことだましたな!
それに、おいら、される方じゃなくてする方だし!」
プリプリ怒る大野さん。
また口が尖ってる。
「何?キスして欲しかった?」
「ば!何言ってんだよ!
して欲しいわけないでしょ!
だって俺ら男同士だぞ!」
「・・・男同士はダメなの?」
「ダ、ダメ・・・に決まってる・・・だろ。
普通に、世間的にさ・・・」
しゅんとして下を向く大野さん。
ねえ、今誰のこと考えてるの?
やっぱり大野さんは・・・
「だから?
だから翔さんに告白しないんだ」
「・・・は!?何言って・・・」
俺がキスしようとした時よりも、
明らかにうろたえる大野さん。
なんか悔しいな。
ここにいない翔さんに嫉妬する。
「あんたの気持ちバレバレだよ?
自分で気がついてないの?
ずっと翔さんのこと目で追ってる・・・」
そう、俺があんたを好きだと自覚したと同時に、
あんたが誰を見てるか知った。
あんたの瞳はいつだって、
翔さんを探してた。
「・・・・・」
「・・・図星でしょ?
俺は男だろうが女だろうが関係ないけどな」
「え?」
「好きになったら、性別なんて関係ない。
大野さんは違うの?」
「・・・違わないけど。
け、けど・・・翔くんはおいらと違うもん。
翔くんがおいらを選ぶわけないじゃん。
男を選ぶわけない」
「・・・・・」
「それにさ、翔くんにはさ、普通の幸せっていうの?
普通に結婚して、子供をもうけて・・・って未来が似合ってる。
おいらとじゃ、そのどれも叶えてあげられない・・・
好きでもそれだけはどうにもならない。
だから・・・」
「・・・翔さんに気持ちは伝えない」
俺の言葉に静かに頷く大野さん。
ああ、やっぱりそうか。
やっぱりこの2人・・・
『好きでも・・・』
こうやって本人の口からはっきり聞くと、
堪えるな・・・
けど、それが分かったからって、引き下がることができない。
「・・・おおのさ」「って!!」
俺が言いかけたと同時に、
大野さんがテーブルをバンと叩いて、口を開いた。
「なんで?なんでおいらの話?
松潤の話は?ライブのことで相談あるんでしょ?
おいらの話はこれでおしまい!」
「・・・ちぇっ」
「ちぇっじゃないし。
てか、ビールまだ?おいらの玉子スープは?」
「・・・ああ、注文してないわ。
だって大野さんが面白いんだもん。
反応が可愛すぎてさ、すぐ引っかかるしさ」
「面白いってなんだ!
可愛いってなんだ!
おいらの方がお兄さんだぞ!」
「・・・ほら、そういうとこが可愛いんだって」
「うっせー、早く注文しろよ!」
「くふふ、分かったよ。
そんな怒んなってば。
頬膨らんでるよ?」
「子供扱いすんな!ばか!」
大野さんの顎をくいって持ち上げる。
そして、大野さんの瞳を見つめ・・・
「え?ちょっと!松潤!!」
ぎゅっと目を瞑り、
身体を硬直させる大野さん。
「・・・ぷっ!
あはははっ!
・・・そんなんでラブコメの主役大丈夫かよ?」
「え?・・・あれ?もしかして!
松潤のバカ!おいらのことだましたな!
それに、おいら、される方じゃなくてする方だし!」
プリプリ怒る大野さん。
また口が尖ってる。
「何?キスして欲しかった?」
「ば!何言ってんだよ!
して欲しいわけないでしょ!
だって俺ら男同士だぞ!」
「・・・男同士はダメなの?」
「ダ、ダメ・・・に決まってる・・・だろ。
普通に、世間的にさ・・・」
しゅんとして下を向く大野さん。
ねえ、今誰のこと考えてるの?
やっぱり大野さんは・・・
「だから?
だから翔さんに告白しないんだ」
「・・・は!?何言って・・・」
俺がキスしようとした時よりも、
明らかにうろたえる大野さん。
なんか悔しいな。
ここにいない翔さんに嫉妬する。
「あんたの気持ちバレバレだよ?
自分で気がついてないの?
ずっと翔さんのこと目で追ってる・・・」
そう、俺があんたを好きだと自覚したと同時に、
あんたが誰を見てるか知った。
あんたの瞳はいつだって、
翔さんを探してた。
「・・・・・」
「・・・図星でしょ?
俺は男だろうが女だろうが関係ないけどな」
「え?」
「好きになったら、性別なんて関係ない。
大野さんは違うの?」
「・・・違わないけど。
け、けど・・・翔くんはおいらと違うもん。
翔くんがおいらを選ぶわけないじゃん。
男を選ぶわけない」
「・・・・・」
「それにさ、翔くんにはさ、普通の幸せっていうの?
普通に結婚して、子供をもうけて・・・って未来が似合ってる。
おいらとじゃ、そのどれも叶えてあげられない・・・
好きでもそれだけはどうにもならない。
だから・・・」
「・・・翔さんに気持ちは伝えない」
俺の言葉に静かに頷く大野さん。
ああ、やっぱりそうか。
やっぱりこの2人・・・
『好きでも・・・』
こうやって本人の口からはっきり聞くと、
堪えるな・・・
けど、それが分かったからって、引き下がることができない。
「・・・おおのさ」「って!!」
俺が言いかけたと同時に、
大野さんがテーブルをバンと叩いて、口を開いた。
「なんで?なんでおいらの話?
松潤の話は?ライブのことで相談あるんでしょ?
おいらの話はこれでおしまい!」
「・・・ちぇっ」
「ちぇっじゃないし。
てか、ビールまだ?おいらの玉子スープは?」
「・・・ああ、注文してないわ。
だって大野さんが面白いんだもん。
反応が可愛すぎてさ、すぐ引っかかるしさ」
「面白いってなんだ!
可愛いってなんだ!
おいらの方がお兄さんだぞ!」
「・・・ほら、そういうとこが可愛いんだって」
「うっせー、早く注文しろよ!」
「くふふ、分かったよ。
そんな怒んなってば。
頬膨らんでるよ?」
「子供扱いすんな!ばか!」