『今日、びっくりするぐらい巻けたの。
早く終わったから、智くんちで待ってるね』
おいらは仕事が終わって、
ケータイに翔くんからのメールが入ってるのに気づき、
慌てて家に戻った。
「・・・ただいま、翔くんどこ?」
「あ!お帰り智くん!
ビール勝手にもらったよ」
「ん、いいよ!・・・てか何見てんだよ‼︎」
翔くんはソファーでビールを飲みながら、
おいらの赤いスケッチブックを見ていた。
慌てて取り上げる。
「ふふ、残念でした。もう全部見たところ。
あなたって本当に絵が上手いよね、
俺こんな顔して笑うんだって再確認したよ」
「だからって勝手に覗くなよ!
恥ずいだろ」
「前に貴方が、絵は日記と一緒って言ってたから、
一度ゆっくり見たかったんだよ。
あなたに言っても見せてくれないだろ?」
「・・・・・」
「・・・ごめん、そんなに嫌だった?」
「・・・嫌っていうか、
ここはおいらの気持ちがいっぱい溢れてるから、
だから・・・本人に見られると恥ずかしいの!」
おいらは恥ずかしさのあまり、
思わず翔くんに背を向けてしまった。
すると、翔くんが後ろから抱き締めてきた。
翔くんの香りに包まれる。
なんかすごく安心する。
「ごめん!でもそれ見てよく分かった。貴方が俺のこと、
ずっと見ててくれたこと」
「・・・・・」
「・・・ちょっと不安だったのね。
不安っていうか、自信がないっていうか・・・」
「え?・・・」
「あの大野智が俺のことを選んでくれるなんて、
今でも夢みたいでさ。だから、これをちゃんと見て見たかったの」
「・・・翔くん」
「ふふ、よく分かった。貴方の気持ち。
この何冊もあるスケッチブックに。
俺しかいないここに。
・・・俺への気持ちがいっぱい詰まってたから」
「・・・翔くん、おいらは・・・」
おいらはうまく言葉にできなくて、
翔くんの方に身体を向けて、
思いっきり抱きついた。
「・・・智くん」
「おいら、言葉にするの苦手だから、
分かりにくいかもしれないけど、
翔くんと・・・ずっと一緒にいたい・・・」
「・・・うん」
「色々難しいことあるけど、翔くんと・・・」
「・・・うん。俺も・・・」
その時、どちらともなく、ぐう~ってお腹がなった。
おいら達は顔を見合わせて笑った。
「もうなんだよ!いいとこで!かっこ悪っ」
「お腹の虫まで一緒だったね、あははは」
「そういえば、ニノと寿司食べたんだって?
誰も連れて行ったことないんだってね?
ニノに自慢されたよ!私が勝ったってね」
「ヘ?ニノそんなこと言ったの?」
「俺、ニノに嫉妬してるのかも?いや、ニノだけじゃないな。
松本にも、・・・あなたと関わる全ての人に嫉妬してるよ」
「え?」
「皆に貴方が見えなくなればいいのに。
・・・貴方が俺のことしか見えなくなったらいいのに・・・」
「翔くんは本当にバカだな。
・・・もうとっくに、翔くんしか見えなくなってるよ」
「さ、智くん‼︎」
翔くんが抱きつこうとした時、
翔くんのお腹がまたぐう~ってなった。
慌ててお腹を押さえる翔くん。
「あははは、じゃ、翔くんも行く?
大将のお寿司めちゃ上手いよ。
貝も色んなのあったはず」
「・・・そだね、まずは腹ごしらえしよ。
うるさくて、イチャイチャ出来ない!」
「んふふ。すぐそこだからね」
「うん!」
玄関を出たとこで、翔くんがおいらの手を握ってきた。
慌てて振り払う。
「ちょ、翔くん!
誰かに見られたらどうすんの!」
「大丈夫!もう暗いし、
それに俺らメンバー同士仲が良くて有名だから、
手を繋いでたって皆何も思わないよ」
そう言って再びおいらの手を取る翔くん。
・・・まあ、いいか。
早く終わったから、智くんちで待ってるね』
おいらは仕事が終わって、
ケータイに翔くんからのメールが入ってるのに気づき、
慌てて家に戻った。
「・・・ただいま、翔くんどこ?」
「あ!お帰り智くん!
ビール勝手にもらったよ」
「ん、いいよ!・・・てか何見てんだよ‼︎」
翔くんはソファーでビールを飲みながら、
おいらの赤いスケッチブックを見ていた。
慌てて取り上げる。
「ふふ、残念でした。もう全部見たところ。
あなたって本当に絵が上手いよね、
俺こんな顔して笑うんだって再確認したよ」
「だからって勝手に覗くなよ!
恥ずいだろ」
「前に貴方が、絵は日記と一緒って言ってたから、
一度ゆっくり見たかったんだよ。
あなたに言っても見せてくれないだろ?」
「・・・・・」
「・・・ごめん、そんなに嫌だった?」
「・・・嫌っていうか、
ここはおいらの気持ちがいっぱい溢れてるから、
だから・・・本人に見られると恥ずかしいの!」
おいらは恥ずかしさのあまり、
思わず翔くんに背を向けてしまった。
すると、翔くんが後ろから抱き締めてきた。
翔くんの香りに包まれる。
なんかすごく安心する。
「ごめん!でもそれ見てよく分かった。貴方が俺のこと、
ずっと見ててくれたこと」
「・・・・・」
「・・・ちょっと不安だったのね。
不安っていうか、自信がないっていうか・・・」
「え?・・・」
「あの大野智が俺のことを選んでくれるなんて、
今でも夢みたいでさ。だから、これをちゃんと見て見たかったの」
「・・・翔くん」
「ふふ、よく分かった。貴方の気持ち。
この何冊もあるスケッチブックに。
俺しかいないここに。
・・・俺への気持ちがいっぱい詰まってたから」
「・・・翔くん、おいらは・・・」
おいらはうまく言葉にできなくて、
翔くんの方に身体を向けて、
思いっきり抱きついた。
「・・・智くん」
「おいら、言葉にするの苦手だから、
分かりにくいかもしれないけど、
翔くんと・・・ずっと一緒にいたい・・・」
「・・・うん」
「色々難しいことあるけど、翔くんと・・・」
「・・・うん。俺も・・・」
その時、どちらともなく、ぐう~ってお腹がなった。
おいら達は顔を見合わせて笑った。
「もうなんだよ!いいとこで!かっこ悪っ」
「お腹の虫まで一緒だったね、あははは」
「そういえば、ニノと寿司食べたんだって?
誰も連れて行ったことないんだってね?
ニノに自慢されたよ!私が勝ったってね」
「ヘ?ニノそんなこと言ったの?」
「俺、ニノに嫉妬してるのかも?いや、ニノだけじゃないな。
松本にも、・・・あなたと関わる全ての人に嫉妬してるよ」
「え?」
「皆に貴方が見えなくなればいいのに。
・・・貴方が俺のことしか見えなくなったらいいのに・・・」
「翔くんは本当にバカだな。
・・・もうとっくに、翔くんしか見えなくなってるよ」
「さ、智くん‼︎」
翔くんが抱きつこうとした時、
翔くんのお腹がまたぐう~ってなった。
慌ててお腹を押さえる翔くん。
「あははは、じゃ、翔くんも行く?
大将のお寿司めちゃ上手いよ。
貝も色んなのあったはず」
「・・・そだね、まずは腹ごしらえしよ。
うるさくて、イチャイチャ出来ない!」
「んふふ。すぐそこだからね」
「うん!」
玄関を出たとこで、翔くんがおいらの手を握ってきた。
慌てて振り払う。
「ちょ、翔くん!
誰かに見られたらどうすんの!」
「大丈夫!もう暗いし、
それに俺らメンバー同士仲が良くて有名だから、
手を繋いでたって皆何も思わないよ」
そう言って再びおいらの手を取る翔くん。
・・・まあ、いいか。