仕事が終わり、君に電話した。
出ないってことはまだ仕事かな?


『君のうちで待ってるね』


ってメールを入れて、君のうちへ急ぐ。


約束はしてないけど、今日は君の記念日だから、
一緒にいたいと思ってるんだけど、
友達の多い君だから、もう先約ありかも?



ま、そうなら連絡あるよね。
なんかつまめるもの買っていこ。
君の家には飲み物しかないから。





一応ドアホンを押してみる。
・・・返答はない。



「やっぱり、まだ帰ってないか・・・」



もらってる合鍵で中に入る。
玄関で君の靴を見つけた。



「・・・翔くん?いるの?」



静まり返った部屋においらの声が響く。
買ってきた商品をキッチンのカウンターにおき、
部屋を見渡す。



寝室のドアが少し開いていて、
そっと覗くと、翔くんが帰ったままの状態で
寝ていた。



「んふふ、ここにいたんだ」



おいらは翔くんを見つけてちょっと嬉しくなる。
だって、寝てる翔くんを見るのは珍しいことだから。
いつもおいらが先に寝ちゃうんだよね。



起こさないように、そっとベットに座り、
翔くんの髪に触れる。



「・・・寝顔は昔と変わってないなー、
可愛いあの時のままだ・・・」



本当に不思議。
あんなに小さかった君がこんなイケメンの
オトナの男になるなんて。



その翔くんが選んだ相手がおいらだなんて。
いまだに信じられないな。



でも、おいらは今、君のそばにいる。
この幸せがずっと続きますように・・・



ぷくっとしたほっぺをツンツンしてみた。
なかなか起きないから、ちょっといたずらしてみようかな?



そんなことを考えてたら、
腕を引っ張られ、翔くんの上に倒れこんでしまった。



「・・・今、悪いこと考えてたでしょ?」


「え?・・・翔くんいつから起きてたの?」


「んー、髪さわられた時?」



翔くんがおいらの髪を撫でながら言う。
翔くんに撫でられるの好き。
カラダの芯が熱くなる。



「・・・重いだろ?離して、翔くん」


「やだ。来てくれるなんて思わなかったから、
夢じゃないか確かめてるの!」


「・・・バカじゃないの?」


「・・・そんなこという悪い口なんかこうしてやる!」


「・・んあ、・・・んんっ」


翔くんがおいらの体を反転させる。
おいらはベットに縫い付けられて、
唇を塞がれた。



すぐさま 舌 が入ってきて、
ねっとりと絡んでくる。
次第にその快感に頭が真っ白になってくる。



「・・・んあっ」



翔くんが優しく笑って、唇を離した。



「ふふ、夢じゃない。智くんだ、
今日はどうしたの?
連絡もなしに来るなんて珍しいじゃん。
めっちゃ嬉しいけど」



「ん。だって今日は翔くんの入所記念日だから、
一緒にお祝いしたいなと思って。
でも、電話もメールもしたよ?」


「え?マジで⁈」



翔くんはベットサイドにおいてある
ケータイを手にする。



「あ!・・・ごめん!爆睡してて気が付かなかった」



「んふふ、会えたからいいよ。
相葉くんに聞いて、ワインも買ってきたから、
乾杯しよ」


おいらが起き上がろうとすると、
翔くんに引き倒された。



「・・・ん。乾杯はあとで。
俺、こっちを先に食べたい」


「?・・・こっちって?」


「・・・あなた」





翔くんはそう言うと、
おいらの首筋に優しく噛み付いた。

















おしまい♡




翔くん、入所19周年おめでとうございます(‐^▽^‐)

あなたのデレ顏が大好きです。
愛情だだ漏れで、大野くんを見ているあの瞳が大好きです。
あなたの呼ぶ、『智くん』が大好きです。

これからも大野くんをよろしくお願いします。



くろねこより、愛を込めて🐾