「うふふ、翔ちゃんご機嫌だね!

昨日大ちゃんといいことあったんだ」



「え?・・・まあね」



「やらし いな。その顔・・・

大ちゃんも今日は来るなりずっと寝てるもんね」







昨日は結局、お互いを何度も求めあい、

抱き合ったまま朝を迎えた。






今日の収録が昼過ぎだったから、軽く仮眠をとって、

ここへ来たけど、貴方は昨日の疲れからか、

いつものソファーで熟睡してる。






ふと貴方を見ると、幸せそうな笑顔を浮かべて寝ていた。

俺は新聞を読むふりをして、貴方を見ていた。







いつものことなのに、今日はなんか恥ずかしい。

もう隠れて見なくてもいいのに。






昨日の俺の名前を艶っぽく呼ぶ貴方が、

俺にしがみついて欲しがる貴方が、

頭から離れなくて、どうにかなってしまいそう。






『・・・おいら、翔くんがいればいい。

他はもう、いらないや・・・・・』






貴方が昨日言ってくれた言葉を思い出し、

思わず顔がにやける。







すると隣にいた相葉くんが、何かを見つけ、

貴方のそばに寄っていった。

俺を見てニタニタ笑う。







「・・・翔ちゃんったら、いけないんだ!

こんなとこにつけたら、みんなに見つかっちゃうじゃん!」






貴方の首元を指差し、小声で俺に言う。

さされた場所を見ると、

昨日の俺がつけた紅い跡が、服の隙間から確認できた。







ちょうどその時、ニノと松潤が楽屋に入ってきて、

俺は慌てて、着ていたパーカーを貴方にかけ、

衣装に着替えるため移動した。






俺の行動に怪訝そうな顔を浮かべる2人。

笑いを堪え、涙を浮かべてる相葉くん。






Tシャツを脱ぎ、衣装を着ようした時に、松潤が大声を上げる。

その声で貴方がビクってして飛び起きた。





「ちょ、何それ⁈」





松本がTシャツを引っ張り、俺の背中を覗き込む。

ニノと相葉くんも興味津々で寄ってくる。






「え?何⁈なんかついてる?」



「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」






3人が無言で貴方を見た。

何かに気づいた貴方は慌てて、俺がさっきかけたパーカーで顔を隠し、

再びソファー寝転んだ。






「・・・え?何?なんなの?」






俺は鏡で自分の背中を確認した。

そこには貴方がつけたであろう紅い跡が数箇所残っていて、

黒のマジックでこう書かれていた。





『これはおいらの!』






「んな!いつの間にー‼︎」







「は、バカバカしい!やってられねえ。

ちょっと外の空気吸ってくる」


「・・・ですね。ここ、暑すぎていられません!(怒)」


「うひゃひゃひゃ!大ちゃんもやるときゃやるねぇー

置いてかないで。俺も行く!」





3人は楽屋を出ていった。

俺は慌てて貴方のそばによる。






「ちょっと、智くん!これどういうこと?

いつの間に書いたんだよ。ちょっと寝たふりしないで」






すると、パーカーからこっそり顔を出す貴方。







はー、どんだけ可愛いんだよ!

・・・っじゃない!






「こんなとこに落書きしたら・・・んんっ!」






文句を言おうとしたら、貴方が俺の口を自分の口で塞ぐ。







「・・・だって、翔くんはおいらのでしょ?

今日も泊まりに行っていい?」






そういうと貴方は、


深い口づけをしてきた。