昨日はここで、熱だして寝てたのに、

なんか変なの。

もしかして知恵熱だったのかな?





おいら、翔くんのことそんなに求めてた?

勘違いだって分かったら、頭もスッキリしちゃった。





翔くんの香りのするベットに横たわる。

ふふ、やっぱり落ち着くな。

・・・ヤバイ、本気で眠たくなってきたや・・・





「・・・智くん?さとしくん?もしやマジで寝てる?」


「・・・・・」





翔くんの声が聞こえて、目が覚めた。

けど、翔くんはおいらが起きたのに気づいてないみたい。





「はあー、やっぱこのパターンか・・・」






がっくりうなだれる翔くんが面白くて、

そのまま寝たふりをすることにした。





翔くんがベットに腰掛け、

おいらの髪の毛をツンツン引っ張る。

そして優しく撫でてきた。





「・・・智くん、俺、貴方をやっと手に入れたんだよね。

夢じゃないよね?はあ・・・こんな可愛い顔して寝られたら、

何も出来ないじゃん・・・」



「おいらが起きてたら、何するつもりなの?」


「そりゃ、抱きしめて、その美味しそうな唇を食べて、

身体中に俺のもんだっていう印をつけてっ・・・って?

ええ⁈貴方起きてたの⁈」



「ん。翔くんの声で起きた。

おいらの唇食べるの?それから?」





おいらは翔くんの唇を指でなぞる。

翔くんと目が合う。

我慢出来ず、翔くんの唇に吸い ついた。





何度かキスを 繰り返し、

翔くんの舌が、おいらの口内に 入ってくる。





さっきも思ったけど、

翔くんとのキスはなんでこんな気持ちいいんだろ。





ずっとしていたい。離したくない。

翔くんもそう思ってくれてるの?





「んあっ・・・ん・・・はあ・・・」






でもさすがに息苦しくなってきて声が漏れる。

翔くんが唇を離した。






「・・・はあ、ヤバイ。貴方の声・・・めっちゃいい」


「ふぇ?・・・」


「もっときかせて・・・」






翔くんがおいらの耳をぺろっと 舐めた。

おいらはゾクゾクして、まるで女の子みたいな

声が漏れて、急に恥ずかしくなって両手で口を押さえる。





「耳、弱いんだ。駄目だよ。声が聞こえなくなるでしょ」





翔くんに両手を掴まれ、頭の上に縫いとめられる。

耳を執拗に責め る翔くん。



「んんっ・・・や・・だめ・・・あ・・ん」




その舌 遣いに翻弄され、

おいらは頭が真っ白になる。




「貴方が好き。貴方がもっと欲しい。もっとちょうだい・・・」




耳元でそう囁かれ、ゾクって身震いした。

翔くんの声もヤバイ・・・じゃん。

翔くんが耳から首筋に 舌 を這わして行く。




ああ、おいら、



おかしくなりそう・・・・