家のカギを開け、ドアをあけると、
見慣れた靴が置いてあって、思わず顔がにやける。


浮かれてるのを、気づかれないように、
出来るだけ平然を装い声をかける。


「・・・智くん?来てるの?・・・あ!」


貴方はソファーで丸まって寝ていた。


そっと貴方の頭に手を伸ばす。
柔らかい髪の毛が気持ち良い。


「・・・むにゃ・・・」


ふふふ、ヤバイ。
貴方が家にいるだけで、俺はこんなに幸せになれるんだ。
これが毎日続いたら、俺・・・・ムフフ。


貴方の寝顔はずっと見てられるな。


この前の初デート、
俺は今までで一番気合い入れて、いっぱいリサーチして、
貴方のこと喜ばせようと必死だった。


貴方が好き。
やっぱり貴方が大好きだって、
改めて実感した。


本当に無邪気に喜ぶ姿。
マジックは失敗しちゃったけど、
貴方は俺と同じ気持ちでいてくれる。


あの夜の貴方は可愛すぎた。
今思い出してもヤバイ。
俺は止まれなくて、朝まで貴方を求め続けた。


昔より今、
昨日より今日。


どんどん好きになる。
どんどん欲しくなる。
貴方にハマると抜け出せない。


気持ち良さそうに寝てる貴方の頬を指でつつく。


こっちは、
本当に貴方を繋ぎとめておくのに、
必死なんだよ。
分かってる?


貴方のぷっくりしたピンクの唇が、
まるで俺を誘っているように一瞬尖った。


我慢出来なくなって、そっと唇を重ねた。
触れるだけのキス。


貴方が起きないことをいいことに、
どんどん大胆になって行く。


少し開いた口の中に舌を差し 入れる。
貴方の舌を見つけ、ねっとり絡める。


「んあ・・・はん・・・しょお・・・?」


「・・・んんっ。起きたの。智くん」


「・・・そりゃ起きるでしょ?こんなにされたら」


「ふふ、さっそく来てくれたんだね」


「うん。冷蔵庫に晩御飯あるよ。適当に選んだんだけど・・・」


目をこすりながら言う貴方は可愛すぎだ。
そのまま抱き上げ、ベットへ移動する。


「ちょ、翔くん。ご飯は?」


「ん?智を先に食べる」


「バ、バカ!おいらは食いもんじゃねえって、
・・・んなっ・・・そんなとこ舐める・・・な」


「もう、黙って・・・可愛い貴方が悪いんだよ・・・」


「はあ・・・ン、もうバカ・・・んんっ」










ああ、



今夜も眠れそうにないな・・・




それでは、





いただきます。