あの時、おいらのそばにいてって、

迷わず言えてたら、

君はおいらのそばで、あの笑顔をずっと見せてくれていたのかな?




今となってはもう、叶わない・・・

本当にもう叶わない?




あれから、変わらず君はおいらのそばにいる。

けど、それは仕事仲間として・・・

おいらが手放したあの笑顔は、違う人が手に入れた。




翔くん、君は今幸せ?




君は相葉くんといつも一緒にいて、

あの笑顔で笑うんだ。



楽しそうな二人を見るのは、正直辛いな。

自分から手を離したのに・・・



またおいらに笑いかけてくれないかって

願ってしまう自分がいる。




「・・・大野さん?ボーとしてどうしました?」




ニノがふわっとおいらの首に腕を巻きつけてくる。

一瞬、翔くんがこっちを見たような気がしたけど、

気のせいだよね。




「んふふ。別に。ニノはなんか機嫌良さそうだね?」


「まあね。昨日、ずっと進めなかったダンジョン、クリアしたんですよ」


「なんだ、ゲームの話?」


「大野さんもしてみる?気に入ると思うよ」


「んーまた今度ね」


「何々?俺にも教えてよ」




松潤もおいらの横に座り会話に加わる。




変わらない空間。

居心地の良い雰囲気。

なんの不満もない。



ただなんとなく寂しいだけ。



君がおいらの隣に来なくなって、

あの笑顔を見れなくなっただけ。





そうそれだけ・・・