翔くんから、メールの返事は返ってこなかった。


けど、呼び出しがなくなった。
これが答えだね。





「ねえ?あの2人、本当に大丈夫なの?」


相葉さんが耳打ちしてきた。


「・・・・・」


「大ちゃんはどんどん痩せていってるし、
翔ちゃんはお酒の飲み過ぎで
毎日お酒の匂いプンプンさせて、
さらに今日はむくみが酷くて、パンパンだよ?」


「・・・確かにあれは酷い顔だね」


「これって嵐存続の危機じゃない?」


「うるさい!バカは黙ってれ!」


うるさい相葉さんの口を塞いで、耳を引っ張った。
相葉さんを無視して、大野さんの隣の座る。


「・・・大丈夫ですか?ちゃんと食ってるの?」


「ん?食ってるよ。なんで?」


「なんでって・・・」


どう見ても食べてないでしょ?それに寝れてないんじゃない?
ここ二週間位で、急にやつれた気がするよ。


「・・・翔さんと、なんかあった?」


「ふふ、翔くんとは何もなかったんだよ、最初から・・・」


悲しそうに笑う貴方を見てられなくて、
思わず抱き締める。


「ん?どうしたの?」


「・・・別に」


「変なの?でも、あったかい。眠たくなるじゃん」


「まだ時間あるから寝てもいいよ」


「ん、ありがと」


私達のやりとりを、新聞の影から翔さんが見てる。


いいのかよ?大野さん、ほっといて。
このまま大野さんをほっとくなら、
Jだけじゃなくて、私も許しませんよ?







「ほら、行くよ、大野さん」


収録が終わり、帰り支度を終わらせた松潤に肩をだかれた。


「へ?行くってどこに?」


「あんたんち。もう仕事終わりでしょ?」


「お、終わりだけど・・・」


チラッと翔くんを見る。
目があったけど、すぐさま視線を逸らされた。


おいら、何を期待してるんだろ?
ふふ、本当バカだなー


「はい。決定!行くよ」


強引に引っ張られて、連れて行かれる。


「ちょ、松潤、おいらちゃんと歩けるから離せよ、こら」




2人が出て行くのを目で追った。
さっき一瞬貴方が俺を見て、助けを呼んだ気がした。


けど、そんなわけない。
俺の勝手な思い込みだな。


ふふ、俺、何期待してるんだろ?


「んじゃ、俺も帰るわ」


出て行こうとしたところを、ニノに止められた。


「今日も飲みに行くんでしょ?お供しますよ。
相葉さんもどうせ暇でしょ!行きますよ」


「どうせってなんだよ?今日はたまたま暇なの!」


「はいはい。じゃ行きましょ?翔さん」


「え?・・・わかった」


ニノが俺の腕を強く掴んだ。




勘のいいニノは、
貴方とのこと感づいているんだろうな。


でも、もう終わったことだ。


何を言われても、



もうなんもない。