『返事は今じゃなくていい』


なんて言っちゃったけど、本当は返事を聞くのが怖い。
勢いで告白してしまったけど、
男からの告白なんて、下手したら気持ち悪いだけだよね?


それにあんな・・・・キスまでしてしまったし・・・
そう言えばあの時、貴方はあんまり抵抗しなかったような・・・


俺を受け入れてくれた気がしたんだけど、
・・・それも俺の勝手な想像だな。


はー、今日は5人の収録日。
貴方の返事が欲しい。でもやっぱり怖い。
貴方とどんな顔して会えばいいんだ。




俺が楽屋に入った時、もう皆来ていた。
挨拶を交わして定位置に座り新聞を開く。


貴方はいつも通りソファーに座り、
相変わらず隣にはニノが引っ付いてる。


一瞬貴方が何か言いたそうに俺を見たけど、
すぐ目線を読んでいた雑誌に戻した。


・・・いつもと違うのは松本。


貴方のそばにいつもいるのに、
今日は皆とも距離をとって、雑誌を読んでいた。


ま、あんなとこ皆に見られたんだから、
さすがの松本も気まずいのかもしれない。





翔さんが楽屋に入って来た時、隣のあなたがビクッと反応した。
おはよって挨拶した後、何か言いたげな顔をしたのを私が見逃すと思ってます?


本当あなたって分かりやすい。
さて、どうするかな?


「ねえ、大野さん」

「ん?何?ニノ」

「翔さんと何かありましたね?」

「へえっ?」


こっそりあなたの耳元に問いかける。
あなたはビックリして目を丸くしてる。
図星ですね。


「それと、Jともなんかあったんじゃ?」

「え?ないない、やましいことは何も」


あなたは慌てて立ち上がり、相葉氏のとこへ逃げて行った。
ふふ、やっぱりね。


で、翔さんといえば相変わらず新聞を読むふりして、
大野さんを目で追ってる。




・・・・・そろそろ私の出番かな?


本当は物凄く、物凄く嫌だけど、



私が出来ることはこれだけだから・・・・