最近、おじさん達の様子がおかしい。


この前、大野さんに家に来るなって言われて尋常じゃないほど落ち込んでた翔さん。
なのにすっかり立ち直って、何故かずっとご機嫌が良い。


いつもは私やJが大野さんに近づくと、
新聞読んでるふりしてこっちをじっと睨んでるのに。
この頃はなんか余裕ってか、ニコニコこっちを見てる。
それはそれで気持ち悪いんだけど・・・


で、大野さんといえば、
いつも以上に翔さんとぎこちない。
けど、ずっと目で翔さんを追ってるんだ。
なんか意識してるって感じ。


・・・・・・


なんかあった?
でも、気持ちが通じあったって感じでもないな。
Jも2人の変化に気づいたみたい。
いつもよりイライラしてる。


「あ、そういえば、大ちゃんと翔ちゃん、
後輩達と飲みに行ったんでしょ?
奢ってもらったって聞いたよ?」


相葉氏がそう言うと、
大野さんは真っ赤な顔して俯き、翔さんはニヤニヤし出した。
すかさずJが、


「なにそれ⁉︎なんで後輩と飲みに行ってんだよ!
俺の誘い断るくせに、俺とも行ってよ‼︎」



「い、いや、もう酒は当分良いや!」

大野さんが慌てて首を横に振る。


「え?もしかしてなんかあったの?」

Jが大野さんに詰め寄る。


「え?・・・それが覚えてなんだけど、多分なんかしでかしたと・・・」

そう言って、おずおずと翔さんをチラッと見える。
みんなが翔さんに視線を向ける。


「・・・ふふ、聞いちゃう?本当に良いの?」

にまにま笑う翔さん。
やっぱりいいって首を横に振る大野さんを無視して話し始める。


「んー、可愛いなー、おじちゃん、ちゅうしちゃうぞ!
って言いながら、後輩にキスしようとしてました」
その様子を再現する翔さん。

・・・マジか?めちゃくちゃ恥ずかしい・・・
って呟いて、両手で顔を隠し、更に真っ赤になる大野さん。


その後輩にめっちゃ羨ましいんですけど、
止めてくれた翔さんに感謝だな。
でも、そいつ・・・完全に堕ちたな、大野さんに。


ぐいっとJが大野さんの胸ぐらを掴んだ。
「アンタ、何してんだよ‼︎」


「へ?なんで松潤がそんなキレてるの?」
目を大きく見開いて、大野さんが松潤を見る。


ハッとして大野さんを離し、
何も言わずJが楽屋を出て行った。