自分に役割があるとするならば・・・。
いったい、なんだろう?
親子として、兄弟として、夫婦として、家族として、
同僚として、上司として、先輩として、ひととして。
ぼく、という個人が、何かの役割があるとするなら、
その役割を果たすことが、できるだろうか。
根気もなく、飽きっぽく、やる気もなく、
度胸もなく、弱いぼくに、なにができるだろう。
何かできることがあるとするなら、それは・・・。
それは、きっと、小さなことだろう。
でも、その小さなことが、たったそれだけのことが
ぼく、という存在を示すことになるのなら、
それだけでいい。
それだけで、きっといいんだ。
たくさんのことや、たくさんのものを残せなくても、
ひとつだけ、自分にとって、たいせつなものひとつだけ。
それだけ残せるのなら、それだけでいいんだ、きっと。