若い頃、部屋が片付けられないばっかりに付き合い始めた男性を家に上げられないまま2カ月が過ぎ、

「本当は男と住んでるんだろ!」

と誤解され振られたことがあった。


「さ も あ り な ん 。」

そう頷くお仲間(ADHD)女性はきっといるはず。


私の場合、そこから連想して
「こんなんじゃきっと結婚出来ないだろうなー。」
と思っていた。元々結婚にそれほど憧れていなかったし、結婚すれば一生安泰だとかそんな考えも持っていなかったけど、色んな可能性がある人生に「出来ない」ということが存在するのは何だか寂しかった。

もしかして、それと同じように考えて諦めているお仲間女性がいたら、是非知って欲しい。

「割れ鍋に綴じ蓋」
って、本当なんだよw


我が家の日常はというと…。

いつものことではあるけど、先日私が自然に散らかしたダイニングテーブルとその周辺を主人が手際よく片付け始め、私にも指示を出してくれていた。

私達はいつもバカバカしい設定をして、即興で歌を作って歌ったりバカな会話をするんだけど、この前のはこんな。

「ヨメが散らかし~
ダンナちゃんがしまう~
ヨメが汚し~
ダンナちゃんが綺麗にする~
ダンナちゃんが綺麗にしたところに~
ヨメが散らかす~

そうしてずっと続いて行くんだね~♪」

それでいいのか!?
や、そんなもんす。

主人は
「そうそう♪ はい、次はこれを片付けてね。」
てなもんす。

勿論、私も一つも努力していない訳ではなく、主人と一緒に物の置き場所や収納の方法を工夫したり100均で買った物でグッズを作ったりしてるんで、一人で暮らしていた時とは比べ物にならないほど片付くようにはなっている。

でも、やっぱり
「片付けなさい!」
と頭ごなしに言うのではなく、どうしたら片付くかを考えてくれて、何も出来なくなってたり脱線していたりする時に指示を出してくれる主人の存在が大きいわけで。

そんな人が稀少で特殊な人間かというと、きっとそうではないと思う。うちの主人も相手が私みたいなのじゃなければそれをしないのかもしれない。

私がこういう人間だと理解してくれた、いや、「普通は」などと大多数の中で通じる基準をふりかざさず私の話に耳を傾けてくれたから、そんな人だから私は一緒に暮らせる、結婚出来ると思えた。

人によってはこれを私の甘えだ依存だ、相手は同情しているだけだからいずれ破綻する、などとどこぞで悪態をつかれたけど、主人にそう言われた訳ではないからね。

開き直りではあるけど、私達みたいな脳をしていると、やり方を考えないといわゆる「普通の暮らし」なんて出来ない訳だから、それでいいんじゃないかな。


初めてADHDの診断が下ってから13年、就労も結婚も色々あって今私が思うこと。私と同じような経路をたどり始めている成人ADHD女性に何かヒントを差し上げられたらいいな。