前回のブログを書いた直後、父と電話で話をしたら
「とにかく一度話しに来なさい。すぐ来なさい。明日はどうか。とにかく来なさい。」
と言われ、翌日足取り重く実家に向かって来たですよ。

事前に彼と話し合い、出会いから付き合い始めた経緯、今の時点で二人で考えていること、ご家族のことなど両親に話すべきことをを確認した。

「何を訊かれるんだろう・・・。」
と少々重い足取りで実家に着くと、思っていたより両親は普段通り。娘が帰ってきただけだから、そりゃそうかw

「お昼ごはん食べてないんだけどー。」
と言うと、母がフェットチーネを茹でてくれた。前日スープを作った時にくたくたに煮込まれた牛肉をほぐし、トマトベースで味付けをした具を和えた、食べ慣れた母の味。

「おいすぃー♪」
ともぐもぐしていると、実家の電話が鳴り、近所に住む母方の叔父が突然訪ねてくることに。老化で介護が必要になった祖母についての相談らしい。私の結婚話よりヘヴィーなんでないかい。

母が電話を切ると、TVを見ていた父が
「で、どうなんだ。」
といきなり切り出した。先日メールでざっくり伝えてあった彼の職業や年齢から詳細をぽつぽつと話しだしたところで
「ピンポーン♪」
と叔父の来訪。

母は叔父と祖母の話をし出し、私の話は中断。シビアな話がされている横で、父がPCをいじりだし、
「これのバックアップをCD-Rに焼きたいんだけど、何かエラーが出るんだよ。」
と相談して来たので、食事を終えてPC講座。
「深刻な話をしてる間に帰っちゃおうかしら。」
と思ったけど、出来る雰囲気でもなしw

話を終え叔父が帰って行くと、母が叔父との話の内容をてきぱきと報告し、私の話をしようと進行。本当は祖母についての話を聞いてあげたい気持ちもあったけど、とりあえずちゃんと話さなきゃ。

彼について、二人のビジョン、何処に住んで家計はどうなのか、私は仕事を続けるのか・・・などなど、おおかた想定していた質問に慎重に言葉を選んで答えた。

「ねえ、二人でここまで話しているんだったら何も言う余地ないわよ、お父さん。」
あまりいい反応じゃないと思っていた母がそう言ってくれ、父も特に難しい顔をするでもなくカレンダーを見て
「来るんだったらこの日かこの日なら俺もお母さんも揃って家にいるから、彼と相談しなさい。」
と日程を提案してくれた。恐らく、両親が思っていたよりも私と彼が具体的に話し合っていたということなのだろう。

「家に来づらかったら、外でセッティングしてもいいんだぞ?」
父の気遣いなのか、自分が家の座敷で膝を突き合わせるのが気まずいのかはわからないw
「お昼ごはんでも一緒に、と思ったけど、最初から食事じゃ緊張するわよね。」
と母。
「ありがとう。彼と相談してみるね。」
両親の対応が思いのほか柔らかかったので、私も素直に柔らかく答えられた。

その後はいつも通り母と色んな話をし、父とPCや仕事についての話をし、夕飯を軽く一緒にいただいてから母の運転で自宅まで送って貰った。彼と二人でこんな賃貸物件をネットで見つけた、と話していた物件の前を通ろうと母が言い出し、回り道をした。その物件の窓にはカーテンがかかり、灯りがついていた。
「ゆっくり探すよ。相談に乗ってね。」
と言うと、母は運転しながらこんな箇所はチェックするべきだ、といくつかアドバイスをくれた。

夜、仕事が終わった彼が家に来てくれ、私は今日のことを報告した。次は、彼の仕事のスケジュールを見て日程を出すという段取り。私の両親に挨拶が済んだら、次は彼のお母さんにご挨拶にうかがわなきゃ。

ひとつずつ。
少しずつ。
慌てず、確かに。

以前の時と確かに違って落ち着いて考えている自覚はあるし、両親も安心してくれそうな気がする。