湿気も好きじゃないけど、梅雨で一番苦手なのはそこじゃない。

激しい雨なら、はっきりとしていてむしろ気持ちいい。

しとしとと降り続く間のその感じが
「泣けよ。泣いてしまえよ。」
とそそのかしているように思える。

頑張って閉じている扉。
それを抑える手の力を抜いてしまえば楽になるかもしれないよ、と。

楽になんかならない。

早く夏にならないかな。
ジシジリと太陽が照り付けて、しんみりしているのが馬鹿みたいに思える季節にさ。