僕の音楽道とギター紹介

〜ゼマイティス編

 

僕が建築を進路としたのは中学生の時。同時に、大学に行ったらバンドを組みたいと思い、それには中学時代音楽の成績が2から3を彷徨っていた僕は、高校に入学して楽譜を覚えるために吹奏楽部に入部しました。

吹奏楽部では一通りパート練習を見せてもらったり吹かせて頂いたりした中で、クラリネットを吹いたら「君!素質あるね!」ということでクラリネットが担当になったのですが、その後一番当時人気がないパートだったため、無理やり担当させられたという感じがスタートでした。

パート毎に教室に集まって練習するのですが、自分のパートだけでは曲の全体像が掴めない中、全体練習で曲が徐々に仕上がってく中で自分の役割を理解して、仕上げていく楽しさ、コンテストなどで発表する時の緊張感、曲のキメの部分でバッチリあった時の恍惚感、演奏が終わった後の達成感などを高校時代の僕は経験しました。

 

その後、大学生となりバンドを組み(以前ブログに書きました)、親に卒業記念で買ってもらったヤマハのサックス(当時25万円位)が一人暮らしのアパートでは練習できず、近くの海の公園で練習もしましたが中古で売ってしまい(当時4分の1の値段にしかならなかった)、ギターを初めて購入しました。それが18才の時。

購入したギターはCHARVELのJACKSONヘッドのギター。

それを大学時代はバンドや曲作りで使っていました。

 

その後、社会人となり、日常の建築設計の仕事でクレーム対応などで心が折れそうになることがある中、特に大変な案件を解決した際に自分へのご褒美として購入したのがこのゼマイティスのギターです。新品で約60万円しました。

 

それがこの↓ギターです。

2013年購入でした。今から7年前。
 
工具入れは皮製
 
工具もオリジナル
 
ギターケース
他にも20万から30万円台のギブソンやフェンダー等を所有していますが、圧倒的に違うのは(僕が僕のゼマイティスを弾いての感想です。)、チューニングの安定度です。
他のギターはチューニングすると中央値で多少ブレるのですが、僕のゼマイティスは中央でピタッととまります。
また、ネックが細いのでとても弾きやすいです。
 
以下、ゼマイティスホームページからの抜粋であることをお断りいたしますが、本音でギター好きの人だったら1本は持っていると自慢のできる一生物の良いギターです。
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2015年 ゼマイティス60周年

1955年から始まったゼマイティスは2015年で60周年を迎えます。
この節目の年に我々はより多くのプレイヤーにゼマイティスのもつ、独創性、美しさ、所有することの喜びを感じてもらうべく新たにランナップを見直し、さらにグレードを増やしました。全てのグレードにおいて、ゼマイティスならではの個性的なコンセプトやサウンドを持たせ、コストや工程時間に惑わされることなく製作し、最上級の品質を誇ります。

 

↓これはあくまで一例です。

 

 

 

 

我々は、トニーが作り上げたゼマイティス・ギターとその魂を後世に残すという大きな使命を遂行するというギターメーカーとして最高の目標を得ることになりました。 長いギター製作の経験を持った我々クラフトマン達は、トニーから受け継いだオリジナルのテンプレートや図面、メモ、顧客との通信などが残された情報を収集し、トニーが製作した技術を学び、偉大なギタリスト達から世界最高のギターとして絶賛されたゼマイティス・ギターに少しでも近づこうとする壮大チャレンジであり挑戦でした。 さらに、トニーの製作したメタル・フロントのエングレイビング(彫金)を担当した、ダニー・オブライエンが我々のプロジェクトに共感し協力してくれることになり、彼が持つ芸術性と彫金技術によって、さらに価値のあるギターとして新生ゼマイティス・ギターは誕生しました。

 

 

繊細な彫金をボディトップのパネルに施したメタル・フロント、輝きに満ちたパール・フロント、精巧なインレイなど、トニー・ゼマイティスが作り出したギターは、どれも斬新な多くのアイディアに溢れ、最も注目を集めたギタービルダーである。それはまさにロックンロールの歴史に刻んだイギリスの栄光である。イギリスの多くのギターメーカーは小規模であり、世界的に注目されたギターメーカーは稀であった。しかし、トニー・ゼマイティスは類まれな才能とアイディアで多くのギタリストに注目されることとなる。

Jimi Hendrix – Paul McCartney – Marc Bolan – Ronnie Wood – Dave Gilmour – Rich Robinson – Eric Clapton – Donovan – Gilby Clarke – Keith Richards – Tetsu – Peter Green – George Harrison – Greg Lake – James Honeyman-Scott – Ronnie Lane – Mike Oldfield – Bob Dylan 

ギター製作は彼一人の手によって全て行われ、年に数本しか製作されない本当のカスタム・メイドである。また、彼は自分のギターを一度たりとも宣伝することはなかった。アンタナス・カシミア・ゼマイティス。通称“トニー”は、1935年にロンドンで生まれた。幼少のときから彼は物作りに興味を示し、飛行機の模型や自転車まで設計し、製作していた。成長したトニーは家具職人としての道を歩み始める。このことが、後にギター製作を行う上での木工技術、設計、装飾を実現するための礎となったことは言うまでもない。

 

 

Tony Zemaitis

1950年、彼自身ギターの演奏に興味を持ち始めたが、その当時ギターを手に入れることは非常に難しく、最初は友人のクラシックギターを借りて弾いていたが、やがて自分で製作することを思いたった。これこそ記念すべきゼマイティス・ギターの第一号の誕生である。さらに、彼は友人のためにもギター製作を開始し、材料代程度の安い価格で売り、その費用でまた次のギターを作るというプロセスを繰り返していた。まさにゼマイティス・ギターの黎明期である。彼のギター製作に対する深い興味とクリエイティブなアイディアが、その後ギター史を塗りかえようとは、この時誰も想像できなかった。

兵役を終えたトニーのギター製作への飽くなき探求はさらに深まることとなった。サウンドホールの形、スケールの違い、弦の構成など、プロトタイプ作りを通して経験と技術はさらに向上していくこととなった。また、彼はロンドンのブルース、フォークミュージックシーンにおいて、注目を浴びる存在となっていた。トニーのギターはこうした場所でファンの知ることとなり、ゼマイティス・ギターの評判も徐々に知名度を増してきた。当時ミュージックシーンで活躍していたデイヴィ・グラハム、ロング・ジョン・ボールドリィ、スペンサー・デイヴィスなどは、ゼマイティス・ギターの演奏性やサウンドに対して高い評価をしており、トニーに注文をするようになった。1965年にトニーは、ギター製作家として本格的に歩み始めることになる。

Tony Zemaitis

トニーの初期のギター製作は主にアコースティックギターであった。特に12弦ギターを得意としており、後にエリック・クラプトンのゼマイティス12弦ギター通称「イバン・ザ・テリブル」(後年、オークションで3000万円の価格がつき話題となった。)は有名である。その後60年代のミュージックシーンに対応してエレキギターの製作を始めることとなる。いくつかのプロトタイプはジョージ・ハリソンのコレクションとして現存している。それはトニーが製作したエレキギターの中でも有名なギターである。

トニーは、常に改良と新たなアイディアにチャレンジしていた。そのひとつがメタル・フロント・ギターである。当初彼はエレキギターのハムノイズを減らすためにシールド性の高いメタル・フロントを考案した。メタル・フロントの第一号はグラウンドホッグのトニー・マクフィーのために製作され、そのローノイズの効果は実証された。そしてそれは単にノイズ対策ばかりでなく、1本1本に施された美しい彫金のデザインも手伝って、当時のロックアーティスト達の話題となり、ゼマイティス・ギターのトレードマークとなっていくのである。

 

1980年代に入るとトニー・ゼマイティスの製作したギターの品質、スタイル、演奏性、サウンドは、すでに世界最高峰のギターとして揺ぎ無いものとなっていた。ギター・コレクター達は、ヴィンテージのゼマイティスを探しはじめ、その価格は上昇していった。しかし、トニーのギター製作に対する姿勢はなんら変わることはなく、彼一人でそれまでと同じように年数本のギター製作を続けていた。しかし、彼は有名なミュージシャンや一部のコレクターばかりでなく、純粋にギターを愛するプレーヤーにも手が届くスチューデント・モデルも製作していた。

Tony Zemaitis

どんなレベルの顧客であろうと彼の作るギターは演奏性に優れ、素晴らしいサウンドを約束していた。彼は常に最高の木材と3ピース・ネック、耐久性に優れたセットネックの構造と最高のサウンドにこだわりながらギター製作を続けていた。

それは、品質、クラフトマンシップ、アイディアそして世界中のゼマイティスファンからの暖かい声援から生まれたものである。

2002年8月17日 トニー・ゼマイティス逝く。

 

 

↓2020年最新モデル

 

METAL FRONT

NAMM2020 MODEL

MFG22 BK Gloss Black

Open Price

ゼマイティスより、メタル・フロント・モデルMFG22 BKが登場しました。
MFG22 BKは、ボディー前面が彫金の装飾が入ったアルミ合金のプレートで覆われたゼマイティスならではのデザイン性の高いモデルです。
ボディーとネックは共に上質なアフリカン・マホガニー、バインディング付きで、フィンガーボードはエボニーを採用しています。635mmのスケールを採用し、多くの方に好まれるミディアム・ジャンボ・フレットで、22フレット仕様になっています。
ピックアップは、ゼマイティス・オリジナルのドラゴン・クラシック・ハムバッカーを2基搭載し、各ピックアップ・ヴォリューム・コントロール、各ピックアップ・トーン・コントロール、3ウェイ・ピックアップ・セレクター・スイッチを備えています。
内部の配線材もこだわり、最も優れた音質になるものを選定して使用しています。
また、ヴォリュームを絞った際にもフル・ヴォリュームと変わらないトーンを実現するトレブル・ブリード・サーキットも導入しています。
チューナーは、信頼性の高いゴトー製を使用し、チューニングの安定性を確保しています。
ピックアップ・リングは従来のフラットな形状からアップデートし、弦の角度にあわせてアングルを付けています。
また、角にアールを付けることで、プレイ・スタイルによっては起こっていた弦の引っ掛かりを解消する形状になっている点もプレイヤー視点でのデザインとなっています。