第5日目
1月6日(写真は全て私自身の撮影)
ベルフォールから列車にてパリのリヨン駅へ向かいます。
9:15発の予定でしたが、時刻になっても発車せず、確か1時間位待たされた記憶があります。さすが海外だと思いました。今思えば写真の様に霧が深かったのでその影響かもしれません。
国鉄が停車するこのGare de Belfort駅(アールデコ調の駅舎は1934年竣工)、私がこの旅をしたのは2002年。現在の様なTGVではなかったな。
Gare de Belfort駅 2002年当時
初日のニースから5日目のベルフォールまでお世話になったバス。
この当時、やけに街中この看板だらけだったので撮影しました。
リヨン駅に着いてからまたバスでポワッシーへ移動。この通りはサヴォワ邸がある公園の入り口。
サヴォワ邸へ向かう前に建つ看守小屋。
ここで作品解説
作品名:サヴォワ邸(1929−31)
コルビュジェ45歳のときの作品。
歴史ある石の建築が多いヨーロッパで、さぞかし当時は驚かれたのだろう。
元は保険業者の一家のために建てられた週末住宅。
なんの制約もない広大な敷地に「空中に浮かぶ箱」の様な家を完成させた。
第二次世界大戦中は粗略に扱われ(1940年6月ナチス・ドイツがパリに侵攻した際は、サヴォワ夫妻はこの家を離れ、戦争中は飼料の倉庫として使われたそうである。)、その20年後には高校を作るために取り壊されそうになるが、世界的な反対運動が起こり、コルビュジェの死の前年にあたる1964年に当時の文化相アンドレ・マルローによって歴史的記念建造物に認定され、保存されることになったから、今こうして後世の私達が見ることができる。
(ドミノシステム)
1914年の段階ですでにコルビュジェは「ドミノシステム」と呼ばれる、規格化された部品を使って住宅の大量生産を目的とした手法を発表している。(「建築をめざして」ル・コルビュジェ著)
現代の(特に日本の)、高度にシステム化された工業化住宅を見たら彼は何と評価するだろうか。
(近代建築の五原則)
・ピロティ
・ルーフガーデン
・自由なプラン
・水平連続窓
・自由なファサード
この五原則を踏まえた上で現代建築を見て回るのも面白い。
宇宙船の様な外観。
近代建築の五原則。ピロティ。
車寄せからエントランスへ
階段室
水平連続窓
居間からテラスを見る
キッチン
食器棚
キッチン流しと大きな窓
鮮やかな青で塗られた壁面。窓は端に寄せると壁面の光が当たり美しい。
ホール
スロープ。
2階から階段見下ろし
階段室からスロープ「建築的散策路(プロムナード)」と言われる視点の高さを連続的に移動させる装置を中央に持ち込むことによって各階の空間が繋がってゆく。
テラスから屋上へと続くスロープ
この視察の後、パリで1泊します。
パンは飽きたのでパリのラーメン屋さんを探してラーメンを食べました。