汚れつちまつた悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れつちまつた悲しみに
今日も風さへ吹きすぎる

 

汚れつちまつた悲しみは
たとへば狐の革裘(かわごろも)

汚れつちまつた悲しみは
小雪のかかつてちぢこまる

 

汚れつちまつた悲しみは
なにのぞむなくねがふなく
汚れつちまつた悲しみは
倦怠(けだい)のうちに死を夢む

 

汚れつちまつた悲しみに
いたいたしくも怖気づき
汚れつちまつた悲しみに
なすところもなく日は暮れる……

 

中原中也のこの詞、共感できる人はできるし、全く意味わからん、と言う人もいますよね。

 

一見救いようの無い言葉の中に、慰めを得るというのも詞の妙ですね。

 

寒い朝でした。