福島原発についてのインフォメーション手法/ 舟井 | クラウドプロダクションのブログ

福島原発についてのインフォメーション手法/ 舟井

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110524-00000086-yom-sci
「福島第一原発 1~3号機がメルトダウン(していた)と認める、との先日の速報」

原発に関して、何が一番問題なのか。

何が起こるかわからない、眼に映らない放射能の飛散に対して、
本来、政府が取るべくインフォメーションは、

・「飛散予報」/どのタイミングで汚染物質の飛散が自分の生活圏に飛んできてるのか
・「食物に対しての喚起」/ 現在、この放射物質〇〇は〇〇系の食物が吸収しやすいから、この食物は避けたほうが良い

等、
本当に将来健全に経済を回していく前提であれば、
国民の健康と、生産者への保証を含めた配慮のバランスを考えて、そういった発表を行っていこうという考えに至るはずです。
TV,ラジオのCMの合間に挟んで放射能飛散予報等の喚起を促す事は、いくらでも可能なはずです。
      
被災地の農作物に対しての購入の否定をしているというわけではありません。
この点、一色単にしてはいけない部分です。
農家の方の作り手の切実な問題は知らないわけではありません。
けれども万が一、その食べ物から何かしらの影響が出てしまった場合のその産地と消費者、その責任を求められる国が受ける被害は、風評被害よりも大きく、食する人の命,あるいは人生に関わる可能性があります。

そういった点から、確率の問題で考えたとしても、専門家の知識を持って危険を避けれるタイミングだけでも、メディアを通じて分かる事が出来れば事前に予想した情報を喚起する意味は大きいと思います。

福島や東北の被災地の方々への支援として、どれでも被災地産を買えばいい、もしくは全てが放射能で汚れているとして、逆に買わなければ良い、というのはあまりに問題を2極化し過ぎています。
地位ある方が被災地の作物を食べるアピール・・・ゼロ戦のころから基本的な思考方法が進化してないように思ってしまいます。

「赤信号、皆で渡れば怖くない」的な事が言いたいのでしょうか。
多少の危険を皆で受けて立つ、大和魂的な気持ちは大切です。しかし、冷静になれなかったからこそ、失ったモノがある。
そういう過去がある事も、我々日本人は忘れてはいけないと思うのです。

311以来、東京では福島や岩手等のアンテナショップが非常に繁盛し被災地で作られたモノを購入して支えてあげる、という気持ちを持った方が多く、それだけでも素晴らしく私自身もそのニュースには心震えるものがありました。日本国民は本当に心が暖かく、被災した上モノが売れなくなって、困った状況の人たちがいる事を知り、自分が助けたいという気持ちを持つ人がとても多い事実に,気持ちが熱くなり、自分も購入したい衝動に駆られました。
只、一歩弾いて外から見た時に、もし無作為に行っている事だとしたら、それでは本当に戦後から変わっていない状況ではないかと思えます。

こういった、一件個人判断と思える、国民の自主的な善意に基づく行動は、お互いを思いやり、この国を支えようと思っている,素晴らしい側面を表しているのですが、

実情はその国民を先導する政府は前述した「本当に安全か」の検査、放射物質の飛散状況からの注意喚起、選択/判断する機会を国民に与えず、スルーしてしまっている事も同時に見逃してはいけません(厳密には基準値を引き上げる等でつじつまを合わせる対応)。

こういった国民の行動を先導した政府は「やはり日本政府」といわれ,世界から非難を受けても仕方がない存在だと、浮き彫りになってしまいました。

断っておきます、個人的に党単位で批判しているのでは有りません。
もしかすると、戦後、もっと遡り明治政府、徳川300年続いた江戸幕府の完全階級制だった時代からなるDNAなのかは分かりませんが、
頭領に立つ人間が実力やカリスマ力、なにより国民を「思いやる気持ち」がなくても、
それ以外の能力(頭脳、家系、野心なのかは分かりません、普通の人より優位ではあるのは間違いないのですが)を
もってして、その地位で仕事を行える土壌がずいぶん長く史実としてありました。

そしてそれを見破れない、見破る力を出さずに長く過ごしてしまった、抑えつけられてきたのか、あるいはそれを許してきた、我々へのペナルティーとしての、現在の状況なのかも知れません。
あるいはそういった歴史も踏まえて、現在の政府も含めて日本人に対する世界からの評価なのかもしれません。


先日の速報での原発メルトダウン1~3号機ですが、TVしか見てない人にしてみると突然
「東京電力は炉心融解の報告をまとめました」
と、さらっと言われてもピンと来ない、ああ、頑張って収束に向かってる過程で色々起きてるのかな?まあでもこれで終わるのかな?等、そういう風にみる方も多いのではないでしょうか。

震災の直後からTVでは専門家の「心配ない」という報道が連日流れておりました。
私も仕事が手につかない状況から逃れるために、そういった報道に身を任せておりました。

しかし、「心配ない」というのはあくまで、原子炉の仕組みからいってチェルノブイリの様な
核爆発が起きないのでこのまま原子炉の冷却,封鎖に成功すれば放射物質の大幅な飛散は起きないという意味であって、

実際現実には、311以降、5月24日現在迄、まったくもって原子炉は安全な状態に収束していない
ばかりか1号機がメルトダウンして放射線量が大幅増大、先日2,3号機がそれに続いた形となっております。

原発を2ヶ月以上にわたってコントロール出来ていない上、利権なのか、廃炉を渋ったせいで、災害とは別の要因で日本一帯を311以前より危険な土地にしてしまったということは間違いありません。

次の大きなニュースが、政府の対応のやり方次第で廃炉に導かれて収束となるか、それも簡単にいかない状況で公害の状況が相当長引くかも、分かりません。長引くほど、人体で何が起こるか分からない状況です。 

食物や水、空気の汚染に対して長期に渡る自己管理で対応していくしか無いというのが実情であり現段階での結論になるかと思われます。

将来子供達に、子供達自身にこういう事故があった影響が出てしまった時に、
「それで、お父さんお母さん(おじちゃんおばちゃん)達はどういう対応をしたの?」 
と聞かれてちゃんと答えれるかどうか。
勿論、取り越し苦労で何もなければ良いです。
オオカミ少年やウソップの役回りで「あいつは大袈裟だ」で済むならそれが一番良いです。

どうか風向きと天気予報にだけでも皆さんお気をつけ、ご自愛下さい。

長くなりましたが、こういった経緯を踏まえ、今の日本を担う我々の世代が、それぞれの活躍した分野、今後進みたい興味のある分野で真剣に考える機会になっていると思います。

私自身、311の起こる直前のタイミングで会社を設立となってしまいましたが、ITの分野で仕事をしている身として思うには、本当の意味でのインフォメーション・テクノロジーを、必要な時に必要な人に使ってもらえる仕事を目標値に取り組んでいきたい所存です。